芸能人にして自らが事務所社長…といえば、米倉涼子やロンドンブーツ1号2号の田村淳などが思い浮かぶ。大手事務所に所属していた時とは違い、ギャラが「抜かれず」にそのまま入ってくる半面、経営者としての業務がのしかかる。
しかし、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「Juice=Juice」の元メンバー・高木紗友希の場合は、なにやら事情が違っていた。
高木は4月11日、自身のYouTubeチャンネルを開設。初投稿動画で、芸能事務所「株式会社あのね」を設立したことを報告している。
公開された動画は「アイドル辞めて社長になることにしました」と題したもの。最初は自分のマネジメント会社としてのスタートではあるものの、いずれは他のタレントのマネジメントもしていきたいということらしい。
とはいえ、芸能事務所を設立する理由は独特のようだった。曰く、
「今の芸能界って恋愛できなかったりとか、自分のしたい発信を自由にすることができなかったりするんですね。だから、もっと自由にエンタメを追及したい」
高木は昨年2月にシンガーソングライターの優里との熱愛が報じられたことが原因となり、アイドル活動に終止符が打たれた。
「彼女としては、アイドルが恋愛をして何が悪いのかという不満を、この時から強く持っていたのでしょう」(エンタメ誌ライター)
「恋愛禁止」というアイドル界における暗黙のルールをブチ壊す画期的な試みではあるが、
「アイドルも人気商売ですから、ゴリゴリに恋愛をするアイドルと、恋愛を制限しているアイドルでは、ファンがどちらを熱心に応援してくれるか一目瞭然ですよね。熱愛スキャンダル以降は高木の人気が下火になったこともあり、そんな彼女の意向に賛同して所属したいというタレントが現れるのかも気になるところです」(アイドル誌編集者)
アイドルの恋愛を肯定する「エンタメ追及」の新スタイルが受け入れられるのか、見ものである。
(田中康)