社会

キックボード「超ゆるゆる法改正」をめぐる「命懸け」大ブーイング

 街中でよく見かける電動キックボード運転者。これには賛否両論がある。

「電動キックボードを違法に運転したとして、運転者が書類送検されるニュースが飛び交っているからです」

 と説明するのは、社会部記者である。

「それもそのはず、歩道走行禁止にもかかわらず、バンバン歩道を走る。悪い場合は逆走までする法律違反の運転者が多いからです。そんな電動キックボードの新しいルールを盛り込んだ改正道路交通法が先日、衆院本会議で可決、成立しました」

 基準に適合する電動キックボードは原付バイクと同じ扱いであるため、これまで公道を走るには免許やヘルメット、ナンバープレート、自賠責保険の加入などが必要とされていた。ところが、である。今回の改正でこれらの規制が緩和され、自転車のように気軽に乗れるものになるのだ。しかも16歳以上であれば免許不要で運転可能で、ヘルメットの着用は任意。確かに便利とはいえ、交通整理はどうなっていくのか。SNSでの世間の反応を見てみると、否定的なものが多々あった。一部を挙げると、

「後ろからいきなり2人乗りの電動キックボードに追突されて、転んだことがあります。転んだだけで済んだけど、命の危険もある乗り物なのに、免許なしとは驚きです」「法律違反の運転者がニュース番組でよく取り上げられていたから、厳罰化へ向かうのかと思ったら、逆!?」「歩道を走る自転車問題もあるとはいえ、自転車とは種類が違うと思うんだけど…」

 一方で、肯定派はというと、

「欧米ではキックボードが道路を席巻しているのだから、よいのでは」

 より一層、手軽に乗れるようになっていくだろうキックボード。乗る側だけでなく、周囲も命懸けだということだけは覚えておくべきだろう。

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