飛ぶ鳥を落とす勢いで、フリーアナから女優への階段を駆け上がる“みんなのみな実”に異変が起きている。バカ売れ写真集のバブルが弾け、「新戦略」も裏目に出ているようで‥‥。
今春から始まったドラマ「吉祥寺ルーザーズ」(テレビ東京系)に出演中の田中みな実(35)。シェアハウスで暮らす「人生の負け組6人」が抱える複雑な背景を描いたコメディで、田中は元女性ファッション誌編集長を演じているのだが、
「あんた、そんなんじゃモテないよ!」
と、1話目からコトあるごとに叫び、主演の増田貴久(35)を罵倒する個性的な役どころを任されている。20年放送のドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)で演じた眼帯の秘書ばりにキレキレの演技を求められ、女優冥利に尽きるかと思ったら、田中にとっては「これが目下の悩み」らしい。芸能プロ関係者が声を潜めて打ち明ける。
「これまで注目を集めてきたのは、『M』の他にはドラマ『ルパンの娘』(フジ系)でのボンデージ衣装の女泥棒くらいで、イロモノ系ばかり。本人は“普通の役”で結果を出すことにこだわっているんです」
昨年11月公開の映画「ずっと独身でいるつもり?」(日活)で主演に抜擢されたが、ヒット作とは呼べない興行収入だった。30歳独身女性が直面する悩みを描いたストーリーで、田中にすれば等身大の役どころ。まさに「普通の役」だけに悔いの残る結果となったのだ。
「負けず嫌いの性格も相まって、これを機に田中は女優業にのめり込み始めました。それはインタビューで『恋の仕方をすっかり忘れてしまいました』と言うほど。19年発売のセクシーカット満載の写真集『Sincerely yours…』(宝島社)がヒットしたため、水面下で濡れ場の打診もあったそうですが、本人は脱ぐイメージがつくのを恐れ、肌の露出を抑える戦略をとったのです」(前出・芸能プロ関係者)
裸を封印すれば、男性人気が下がるのは当然。さらに逆風は強まっている。美容の女王として女性からも支持を受けていたが、昨年、刊行したガードルムックのセールスはイマイチ。女性人気も下降気味で、尻に火がついたようなのだ。
「オファーが少なくなっているのを実感しているようで、『チョイ役でも何でも出ます!』と、スタッフにアピールしています。現場では共演者にアドバイスを求めるなど、前向きな姿勢は好感度が高い。ただ、演じられる役柄が限られるだけに『濡れ場OKならオファー殺到間違いなし』との声が圧倒的なのです」(前出・芸能プロ関係者)
ジレンマを抱え、先頃、自身のラジオ番組で、自分が入る墓地を探していることを明かした田中。女優人生で再起せねば死んでも死にきれないはず。ここはひとつ封印を解いてみては?