セに目を向けると、最下位街道独走中なのは阪神。春季キャンプ前に矢野燿大監督(53)の退任を発表しながら、借金ばかりが膨れ上がる惨状に後見人もサジを投げてしまった様子だ。
在阪メディア関係者が語る。
「負けが込んでいるのに、フロントから補強の意思が見えてこんのよ。谷本修オーナー代行も囲み取材の場で、レッズを戦力外になった秋山翔吾の獲得について質問されても『(監督)辞めるのに補強する必要あるの?』と突き放した返答。球団ないし親会社から、矢野監督を擁護する声は一切聞かれへんわ」
こうした球団の思いを代弁するように、在阪メディアの矢野批判は収まる気配がない。しかも、その情報源を手繰り寄せれば、“矢野憎し”の急先鋒が浮かび上がってきた。
「矢野批判の爆弾を投下しているのは梅野隆太郎(30)ですよ。『在阪メディアは絶対に書かないでくれ』と前置きした上で、取材陣に采配批判を熱弁するのもしばしば。そのせいか、本人の名前こそ出てきませんが、あくまで梅野は冷遇される“被害者”だとリードするような記事も多い。ちなみに、代わりに重用されている坂本誠志郎(28)とはお互い大学時代から昵懇の仲でしたが、梅野の起用が露骨に減った昨季中盤頃から、距離を置くようになったといいます」(スポーツ紙デスク)
扇の要が一枚岩でなければ、チームの上昇気運に不安を残すのも当然か。
4月首位発進からまさかの急ブレーキ。悪戦苦闘が続く巨人では、原辰徳監督(63)のこだわり采配にキャプテンが悩まされているようで、
「まるで素人ばりに送球が心許ないアダム・ウォーカー(30)にご執心なんです。米独立リーグ時代の映像を見て『この荒々しさがいいね~』と獲得を猛プッシュ。現在、助っ人が“ボス”と慕う亀井善行コーチ(39)のもとでレフト守備の修業中ですが、そのシワ寄せは前を守るショート・坂本勇人(33)が被ることになった」(スポーツ紙デスク)
阪神ではかつて、肩を故障しながらレフトを守った金本知憲氏(54)をカバーした、鳥谷敬氏(40)のポジションをもじった“ショフト”という蔑称があった。
「守備負担が増えた影響なのか、坂本はすでに昨季のトータル4を上回る5失策を記録。右ヒザ靱帯を損傷したのも守備の負担増を疑うほかない。だけど、このことを原監督に進言できるスタッフは誰ひとりいません」(スポーツ紙デスク)
主将の選手寿命がジリジリ削られていくように見えるのだが‥‥。