小麦色の肌、彫りの深いルックスの歌手&女優・安西マリア(60)が心筋梗塞で倒れ、約1時間にわたって心臓が一時停止。その後蘇生したが、脳死状態となった。デビュー以来波乱万丈の半生の彼女だったが、遠因はうつ病にあるという。
昨年6月にテレビ出演した際に、長年うつ病を患っていたことを告白した彼女だったが、このうつ病、年々増え続けており、厚生労働省の統計によれば、うつ病で医療機関にかかっている患者数は約100万人。しかし潜在的な患者数はこの5倍とも10倍とも言われ、様々な病気の遠因にもなっている。現代社会のストレスが生んだ病気でもあり、薬物が主体の治療には限界があり、患者の忍耐が要求されている。しかし、自らうつ病の経験を持つ作家の五木寛之氏は自著でこう述べている。
「無気力な人はうつにはならない。出口を塞がれている中で、発酵するものがうつだ。この時代にうつを感じるとは、その人は人間的で優しい人間であることの証拠だ」
五木氏は最初にうつ病になった時、うれしかったことを無理やり探し出して、1行だけ、日記的に書くことを続けて回復したそうだ。