ぽっこりお腹のメタボ(メタボリックシンドローム)は動脈硬化の元になり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす。だからといって、やみくもにダイエットや腹筋運動をやればいいというものでもない。やりかたが問題なのだ。
メタボは腸の周囲に脂肪がつくことから起こる。食生活の見直し、適度な運動は大前提だが、問題はその方法だ。「現代病のもとは過食と栄養過多」と話すのは東京・東中野で「渡辺医院」を開業する渡辺完爾院長(59)。渡辺院長は野菜を多く含む1日2食の食生活を推奨している。
「健康の基本は” 腹七分目”。1日3食が健康を阻害している。朝食を抜くだけで見違えるように快調になる。メタボも解消する」
空腹を感じなくとも1日3食を何の疑問も持たずにとる。これが現代病の大きな要因だという。東洋医学研究家の宮城渓氏(67)もこう言う。
「現代人はさらにストレスによって脳が疲労し、脂肪や糖分の多いものを無性に欲しがるようになる。腸の働きが追いつかない。これがメタボの原因だ。それには週1回の断食により腸に溜め込まない。腸をクリーンにすることが必要です」
ミニ断食ならやれそうだ。