元祖バラドルとして、90年代にブレイクした森口博子。その後も現在まで、芸能界でサバイバルしてきた一端が垣間見えたのが、地方での営業でのことだった。地元関係者が明かす。
「去年の夏、三重県の片田舎に森口博子が来たんですよ。ところが、その営業仕事が終わった後も一人で、その街に残ったんです。そこで何をするのかと思ったら、その土地を一人で散歩。彼女の存在に気付いた地元の人が不審に思って、『ここは田舎だから面白い物が何にもないよ』というと『いえ、私、こういう所、好きなんです』ってそのままぷらぷら歩いていました。ホント、ただ畑があるだけなんだけどね(笑)」
実際、福岡県福岡市の郊外で生まれ育った森口は、地方ロケや営業の仕事で、自然の豊かな田舎に訪れると、息抜きも兼ねて、訪れた土地を1日かけて散策することも少なくないという。地元関係者が続ける。
「その後、森口さんは数時間、地元をウロチョロしていたんだけど、ある地元民が、『アンタ、芸能人だよね。何やってる人?』と尋ねられると、森口は『タレントですね。本当は歌手なんですけど』と答えていたよ。で、ちょっとアカペラで歌ってくれた。オバチャン達は『曲は知らないけど、うまいわぁ』と絶賛。森口が『紅白も出てたんですよ』と言うと、『そりゃすごい!』ってオバチャン達の目の色が変わってましたね。でもその時に歌ったのは『Zガンダム』の主題歌でしたが(笑)。その場にいた人は、皆、すっかり彼女を気に入って、見事な布教ぶりに感心しました」
芸能界サバイバルの秘訣は、地道なファンとの触れあいにあるのかもしれない。