「主演の黒島結菜以外にも母親役の仲間由紀恵、村のおばあ役のきゃんひとみ、あめくみちこなど、沖縄出身女優を揃えたばかりか、脇にもダチョウ倶楽部・肥後克広、ガレッジセールの川田広樹、さらには沖縄の英雄・具志堅用高まで配置する徹底したキャストで、沖縄の本土復帰50周年を祝う布陣を敷いています」
NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」をこう評するのは、ドラマ評論家だ。
「沖縄出身者以外にも、時任三郎の息子、斉藤由貴の娘など大物二世を投入し、キャストの話題には事欠きません」
オールドファンには、原田美枝子の朝ドラ47年ぶり出演も嬉しいことだろう。
ところが、である。
「キャストは申し分ないのですが、数字に結び付いていない。開始週に17%を記録した視聴率が、その後は下降線をたどっている。スタート当初の子役時代は好調ながら、黒島にバトンタッチしてからの数字が振るわない。一時は13%台を出す低空飛行なのです。この傾向は5月16日に黒島が上京してからも止まらないだけに、原因はヒロイン暢子役の黒島にあるのではないかと言われています」(前出・ドラマ評論家)
その理由を、民放局ドラマプロデューサーがこう推察する。
「実は黒島は20年の朝ドラ『オードリー』では主人公を惑わす役など、主婦層からはうざい女とマークされている。むしろ、同じ沖縄出身女優で高校時代のライバルを演じた池間夏海の方が、透明感で勝っていたと評判です。他にも、劇中で連発する『あきさみよー』などの沖縄言葉がどうもしっくりこない。沖縄出身者でさえ『なんか違う』と首を傾げるほどです。素直で純朴な暢子が、粗忽で野暮な一本調子にしか見えなくて…」
ところが、7週目には川口春奈と上白石萌歌の連続浴室シーンで、視聴率は16%台へとV字回復。次は黒島が入湯すれば、まさに視聴者も「ちむどんどん」するハズ?