横綱・照ノ富士が大混戦を制して、7回目の優勝を遂げた大相撲夏場所(五月場所)だが、相撲博物館で同時開催された特別展「69代横綱 白鵬翔」も大きな話題になった。
約1万2000人を動員した一月初場所に続く開催で、前回展示できなかった資料や化粧まわしの数々が展示された。
「今回の目玉は、私が企画した『座ってみよう場所座布団』」コーナーです」
と語る元白鵬こと間垣親方。
等身大の銅像と並んで、白鵬自らが場所中に座った座布団に座って写真を撮ることができるため、
「相撲ファンにとってはたまらない企画で、順番待ちの大行列ができていました。同じ相撲博物館で開催された『親方トークイベント』には4日間出演し、ファンからの質問に答えていましたね」(相撲ライター)
「3年後に誰が活躍していると思うか」との質問には「自分が言うと、その力士にプレッシャーがかかりますので…」とかわし、「目指す親方像は?」と聞かれると「今の宮城野親方のように、自分に厳しく弟子に優しく、上がり座敷にいるだけで存在感があるような親方を目指す」と答えたのだった。
そんな中、「週刊アサヒ芸能」で好評連載中の白鵬自伝漫画「白鵬本紀」も絶好調だ。発売中の6月9日号は、相撲界を襲った大スキャンダルの舞台裏を描いている。
それは2010年、初場所直後のこと。白鵬とともにしのぎを削った元横綱・朝青龍は、25回目の優勝を成し遂げたこの場所中に、泥酔騒動を起こしていたことが発覚したのだ。
朝青龍が一般男性を殴り、警察が出動。男性は鼻骨骨折の診断書を警察に提出する一方で、朝青龍は「殴った記憶がない」と主張した。結局、両者に示談が成立するも、横綱審議委員会、日本相撲協会とも朝青龍に引退勧告し、大横綱は受け入れざるをえなくなったのである。
白鵬は涙を流しながら言った。
「まだ信じたくないというのが今の気持ちです。同じモンゴル出身で目標とした力士でもありました。自分を引っ張ってくれた横綱でもありましたし、同じ時代でやっていたことは光栄です。これからは朝青龍関のぶんまで頑張っていきたいと思います」
ところがその後、今度は「野球賭博事件」が発覚。日本相撲協会は天皇賜杯の表彰辞退を申し入れる事態になった。力士代表として謝罪会見に臨む白鵬だったが…。
混乱の全貌は「週刊アサヒ芸能」で確認を。