「いくばくかのお役に立ちたい。そう決意するものであります」
都内で開催された朝鮮総連の25回全体大会(5月28日)に来賓として出席し、そう祝辞を述べたのは、日本維新の会・鈴木宗男参院議員だった。
折しも北朝鮮が断続的に弾道ミサイルを発射し、アメリカのバイデン大統領が訪日した際には、拉致被害者家族と面会して拉致問題解決について意見交換をしたばかり。
「そんなタイミングでの『お役に立ちたい』とは一体どういうことなのか」
と大いに疑問を呈するのは、与党関係者である。
「ロシアとの密接な関係を強調してきた鈴木氏が、ウクライナ侵略を擁護するような発言をして物議を醸したばかりだというのに、今度は北朝鮮の手先として働くというのか。そもそもこの状況下で、北朝鮮に対して祝辞を述べるとは、どういうつもりだったのでしょう」
かつて鈴木氏は、北朝鮮への米支援をしようと必死になって動いていたことがある。
「はたして日本維新の会は、鈴木氏のこの発言を認めるのか。松井一郎代表は、なんと答えるのか。維新のスタンスが鈴木氏と同じであるとすれば、国民への説明が必要になるでしょう」(前出・与党関係者)
7月には参院選の投開票が予定されている。