今年のプロ野球オールスターゲームは、7月26日に福岡のPayPayドーム、27日には松山・坊っちゃんスタジアムで行われる。そのファン投票の一塁手部門に、驚きの声が上がっているのだ。中間発表ながら1位に躍り出たのは、2軍で調整中の巨人・中田翔だったからである。
広島のマクブルームらと競った中田は、わずか248票差でトップに立った。締め切りは6月27日で、ハガキのほか、インターネットでも1日1回投票することができる。
昨シーズン中に暴力事件を起こし、日本ハムが引き取り手を探すも見つからず。「奥の手」を使って巨人への無償トレードが成立した中田。今季はここまで1軍で41試合に出場し、打率わずか2割1分5厘、5本塁打。打撃不振に陥り、6月6日に1軍登録を抹消されている。
これには球団関係者も渋い顔だ。
「中田のファン人気の高さが改めて証明された形。ただ、2軍のままファン選出されても、辞退することだってあり得る。監督推薦もありますが、今年は原監督ではなくヤクルト・高津監督が選びますから、選出させるかは微妙。ただ、先の交流戦で日本ハムと対戦した時も注目度は群を抜いていた。結局、中田を7月に昇格させないといけなくなるのではないか」
興行面でやはり、中田の存在は大きい。実力で復調し、ファン投票1位を確定させるしかない。