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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ガロアクリークが本領発揮」

 安田記念が終わり、東京競馬場で5週連続行われたGI戦線の幕は降りた。

 が、先週から2歳馬のデビュー戦がスタートし、今週からは函館が開幕する。という具合に、競馬は引きも切らずに行われるが、前半戦を締めくくるGI宝塚記念までは中央での開催もあり、おもしろい番組はまだまだ続く。

 今週は別定でのGIII戦、エプソムCが東京のメインだ。フルゲート(18頭)で行われることが多く、回を追うごとにさまざまなドラマが生まれている。

 しかし今年はフルゲートになるかどうか。目下のところ、例年に比べて頭数が少ないようである。

 それでも、秋を見据えて少しでも賞金を上積みさせたい出走馬が多く、おもしろい一戦になること請け合いだ。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの19年間、その馬単での万馬券は5回(馬連は1回)。この間、1番人気馬は5勝(2着4回)、2番人気馬は4勝(2着3回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は2回。ということで、大きく荒れることは少なく、比較的順当に収まる、言わば本命サイドの決着が多いレースと言えるだろう。

 そして実績がある馬よりも、これから伸していくであろう力量を秘めた4歳馬の活躍が目立つ。

 過去19年で見ると4歳馬が圧倒しており11勝(2着8回/うち牝馬が1勝、2着1回)。これに続くのは当然、充実の5歳馬だが、それでも約半分の6勝(2着6回)だ。

 6歳馬は2勝(2着4回)、7歳以上の馬は出走頭数が少ないとはいえ、連絡みした馬はいない。生きのいい馬が活躍するのは明らかで、そのことは頭に入れておいてよさそうだ。

 出走を予定している4歳馬は、前走メイS2着のエイシンチラー、3勝クラスを勝ち上がってきたジャスティンカフェ、ノースブリッジ、ヤマニンサンパ、安田記念を除外となったタイムトゥヘヴン、出否未定のワールドバローズと、なかなかの顔ぶれが居並ぶ。

 どうやら今年も──と思ってしまうが、最も期待を寄せてみたいのは、5歳馬のガロアクリークだ。

 前走の都大路Sは6着と期待を裏切る格好となったが、ゲート入りが悪く(今週、再試験を義務付けられている)、流れに乗れなかった。レース前から落ち着きを欠いていたことを思うと、中山記念(4着)のあと、ひと息入ったことで本調子になかった、ということなのだろう。

 しかし今回は、8カ月半の長期休養明けを使われて3戦目。しっかり調整ができていれば巻き返せるはずだ。その肝心の状態だが、1週前の坂路での動きは、上がり重点に実に軽快でリズミカル。しまいの反応も上々で、上原調教師も「このぶんなら」と、ヤル気をにじませていた。

 デビュー戦(芝2000メートル)を飾った東京が舞台。スプリングSを制し、皐月賞3着、ダービー6着の実績馬でもあり、この相手なら十分やれていい。晴雨にかかわらずチャンスとみた。

 函館スプリントSは、フルゲート(16頭)で混戦模様。期待したいのは、ジュビリーヘッドだ。

 3勝クラス(船橋S/中山芝1200メートル)を勝ち上がったばかりだが、とにかく状態がよく、充実ぶりが目立っている。

 早くからここを目標に調整されており、1週前の追い切りの動きも文句なしだった。

 6ハロン戦は〈4 3 1 1〉と実績は十分。好勝負必至とみた。

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