スポーツ

日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」パワー全開の太田が連覇を果たす

「小松島記念」◎太田竜馬/○松浦悠士/▲眞杉匠/△佐藤慎太郎/小倉竜二/山崎芳仁/阿竹智史/山田庸平/原田研太朗/中西大/柏野智典/犬吠湧也

 記念は地元選手にとってGIに匹敵する大舞台でもある。

「小松島記念」(6月30日【木】~7月3日【日】)は、地元勢が3連覇している。しかもここ2年は表彰台を独占。長くなりそうなラインの結束は固く、SS班を脇役に追いやりかねないシリーズになりそうだ。

 19年初優勝、20年準優勝、昨年2度目の優勝を飾った太田竜馬を断然の本命に推すしかない。徳島の並びは犬伏湧也─太田─小倉竜二─阿竹智史が予想され、20年Vの原田研太朗が勝ち上がれば圧巻の5車になる。仮に犬伏が不在でも太田がパワー全開の自力戦で連覇を果たすとみた。

「先行選手は追い込み選手が育てる」と言われるが、徳島はそのいい例である。“先生”は、もちろん小倉だ。実戦を通して走り方を教え、多くの機動型を育ててきた。46歳のベテランが第一線を退くのは、まだ当分先のことになりそうだ。

 岸和田高松宮記念杯は〈4〉〈4〉〈4〉〈4〉と未勝利に終わった松浦悠士が、徳島勢とは別線の中国ラインから逆転を狙う。柏野智則(岡山)、有力候補には入らなかった竹内翼(広島)らが加勢するようなら、勝ち負けに持ち込める。

 あとは強力先行で売り出し中の眞杉匠と、高松宮記念杯決勝5着の佐藤慎太郎の東日本両者を警戒する。

 劣勢の近畿では中西大に注目している。潜在能力は高く、印は回らなかったが見せ場は作る。

【大穴この1車】高久保雄介(京都・100期)。

 GIの1戦と記念3戦で万車券を6本。そのうち2本は20万円オーバーを演出している超ド級の大穴メーカーだ。最新の最高額は、いわき平ダービー2走目2着の28万1000円。もう1本は準決勝に乗った立川記念(〈1〉〈2〉〈9〉〈1〉)2走目の25万2640円。最終日も2万円超だった。記念では川崎で2本、大宮でも1本演出しており、まくり頃と読めば手広く流したい。

【狙い目の伏兵3人】

 8月でS級在籍2年目になる土生敦弘(大阪・117期)が、FI戦で確実に予選を突破しているようにレースを覚えてきた。近畿の先頭で押し切りがある。

 嵯峨昇喜郎(青森・113期)は、準決勝に進出した取手記念の前後もファイナリスト入りと好調だ。競走得点は105点を超えている。1班復帰も近いのではないか。

 嵯峨と同期の磯川勝裕(東京)は、3期1年半ぶりの返り咲き。昨年GIIIで2勝をあげているように、気後れはない。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」