フジテレビの福永一茂元アナウンサーが、7月1日から系列局・岩手めんこいテレビにアナウンサーとして出向した。
ニッポン放送から06年にフジテレビへ転籍した福永アナは、17年に人事異動で営業局へ。
「今回は転籍ではなく、あくまで出向。ただ、前例がないのでいつ、どんな形で再び戻るのか。あるいは田舎暮らしがいいと思って、再転籍する可能性もゼロではない」
フジテレビ関係者がそう話すように、局サイドは推移を見守っている様子だ。
福永アナは縁もゆかりもない岩手の民放テレビ局へと赴任したが、今後も同じようなことは起こるのか。別の在京テレビ局編成マンが解説する。
「フジテレビの場合は、筆頭株主になっている系列局の秋田、福島、新潟、長野、岡山に、あぶれたアナウンサーを送り込むことは考えられます。また、連結子会社化している仙台放送は地元メディアから『フジテレビ仙台支局』と揶揄されるほどの密接ぶり。もしかすると、次に同じような人事の必要性が発生すれば、仙台行きを命じられることも十分あり得ます」
今までもキー局幹部が系列局の社長などに天下りするパターンは多数あったが、今後は現場にも人材が流入することが増えそうだ。