テリー 倉持たちの活動には、誰かスポンサーがいるんでしょう。
倉持 いえ、いません。今は私と他の4名ぐらいで、メンバー全員がグラドル本人で運営してます。これは「私たち、グラドルの存在を知ってほしい」という自分たちの活動なんです。事務所に言われてやるというよりは、個人のくふうで、自分たちの魅力をファンの皆さんに直接伝えてるんです。
テリー 部員の300人全員と、会ったことはあるの?
倉持 その中の約50人とは会ったことがあります。
テリー グラドルの「女子会」みたいなものって、あるの?
倉持 たまにやります。どうしたら仕事が増えるかな、という話をしたり。
テリー そうすると、どんな結論になるんだろう。
倉持 つい「事務所がいかに仕事を取ってきてくれるのか」という話になってしまうんですよね。
テリー まぁ、今までのグラドルはそうだったよな。事務所が仕事を渡してくれなければ、女の子は出番がないだろう。
倉持 はい。でも「誰か任せ」状態だけはよくないと思うので、ツイッターやブログという道具があるんだから、それを生かして、自分もこれからの自分のためにやりたいなと思ったんです。
テリー 300人もいる中には、倉持みたいに意欲的なのはそうはいないんじゃないの? 倉持は、すごく一生懸命じゃん。
倉持 30人ぐらいは特に頑張ってますね。今までに載せた画像の枚数が、一覧で多い順に出るんです。1日何十枚も載せてる子もいるし、たま~に1枚だけ載せる子もいるし、やる気は目に見えてわかります。
テリー 倉持は何枚ぐらいなの。
倉持 私は1日10枚は載せてますね。「尻時計」って言って‥‥
テリー ハハハハ。「尻時計」(笑)。
倉持 「尻職人が○時をお知らせします」というコメントを付けた写真の投稿を、継続してやってるんです。
テリー それって見る人からお金を取るの?
倉持 取らないです。私をツイッターでフォローすると、私の尻時計が、時刻を無料でお知らせしてくれる感じですね。
テリー でもさ、そういうセクシーな写真が無料で手に入ったら、写真集を見る必要がまったくなくなっちゃうじゃない。
倉持 そのツッコミは、いろんな方から言われました。
テリー 無料で見られる写真で処理するやつだって、当然出てくるわけだろう。写真集、いちいち買わなくてよくなるじゃん。
倉持 はい、そこをすごく心配されたんです。だけど、3枚目のDVD(「くらもちいい尻」)が、念願かなってアマゾンで1位になったんです。
テリー おお、すごい!
倉持 ツイッターでの活動が、売り上げにつながったんです。だから「私はこうやって売れました」という説得力が出たなと思っています。
テリー 自画撮りの写真と普通のグラビアと、どう差別化してるの?
倉持 自画撮りは目線がやっぱり独特になりますし、そもそも画質が携帯とかスマホのレベルです。だからプロの方が撮るグラビア写真とは、ハッキリ住み分けが可能だと思うんです。
テリー まぁ、自画撮りはあくまでも自画撮りの範囲だよな。
倉持 私たちは、自分で撮影した写真を投稿していますが、プロのカメラマンさんに撮りおろし作品を撮っていただくために、あくまでも知名度を上げることを目標にして「自分で自画撮りを一生懸命にやってるんだよ」っていうことです。
テリー ミュージシャンがストリートで演奏するみたいなもんだよな。
倉持 まさにそうなんです。とにかく存在を知ってもらわないと、DVDも売れないので。