首位ヤクルトに大きく離され、2位に甘んじている巨人。早くも9人目の助っ人補強が明らかになったが、獲得しただけで問題は解決していない。
外国人野手5人、投手3人がすでに1軍支配下にいる巨人。誰を起用するのか、最終決定は原辰徳監督が下すわけだが、起用法や過程については各コーチに一任。ところがうまく回らなくなると、たちまちカミナリが落とされている。スポーツ紙デスクが明かす。
「昨年も元木大介ヘッドコーチが一時期、体調不良で戦線離脱しましたが、野手起用の責任者として原監督に相当詰められたのが原因だと言われています。今年は桑田真澄投手コーチが危ない。若手を中心に投手陣が伸び悩んでおり、進言した起用がうまくいかないと、ベンチ内では『どうなってるんだ!』と原監督の怒号が飛んだこともあったといいます」
仮に外国人投手が増えれば起用パターンは増えるとはいっても、その全責任は原監督ではなく桑田コーチが実質的に担うのが実情に近いようだ。
「助っ人から若手まで、起用から昇格、降格の通達にも、ほとんど関与しなければならない。選手から不満をぶつけられ、成績が悪ければ原監督から叱られる。桑田コーチがギブアップしなければいいのですが…」(球団関係者)
コーチがうまく捌くか、チームが崩壊するか。巨人は今まさに、瀬戸際に立たされている。