暴露本の中ではイニシャル表記だが、ご丁寧にこんな“注釈”がある。
〈そのタレントは現在、お笑いの2人組として人気ナンバーワンの地位にいる有名タレントの奥さん〉
この本の発売直後、女性誌が「浜田がムカつく木梨の同棲の過去」と後追い報道し、そこでNが小川菜摘であったと実名報道。同棲の過去から10年ほどがたっていたが、それでも浜田の怒りが収まらない、と伝えている。
浜田を激怒させたのは、木梨と小川のこんな“秘めごと”が暴露されたからであろう。渡辺氏が「彼女のあっちの味はどうだ?」と聞くと──、
〈憲は照れながらも嬉しそうに『ええ、いいですよ。いい女ですよ。触るところ全部柔らかいんです』──この『触ったところが全部柔らかい』というフレーズには、私も次になんといっていいのか、二の句がつげなかった〉
この同棲エピソードはおよそ30年前、85~86年頃の話だが、実際、木梨と小川には接点がある。小川は「オナッターズ」の一員として、テレビ朝日の深夜番組「グッドモーニング」にレギュラー出演。木梨もまた、曜日は別だが、同じ制作チームによるテレ朝の深夜番組「トライアングル・ブルー」に出演していた。
双方の番組に出たことのあるタレントが言う。
「1度、月曜から金曜まで全部の番組の出演者がこぞって伊豆に旅行したことがありました。木梨さんと菜摘さんは、そこで意気投合したみたいですね」
同書によれば、木梨は小川と同じ番組のレギュラーだった大島智子(現在はさと子)とも関係があったというから、意外なプレイボーイぶりを発揮していたようだ。「いいとも!」の最終特番でも木梨は“レジェンドたち”と絡まず、テーブルにいた橋田壽賀子氏らをステージに上げたり、脇の“遊び”に終始。浜田とは目線すら合わさないままに終わった。
ちなみに「貴明と憲武」には、もう1つ興味深い記述がある。
〈94年の暮れ、自分たちの特番が「ダウンタウン」の特番に視聴率で負けてしまった。これを知った貴明は何を勘違いしたか『台本が悪いんだ、台本が! 俺たちがダウンタウンあたりに負けるはずがねえだろ』〉
とんねるず・石橋貴明(52)とダウンタウン・松本人志(50)もまた、長らく“不倶戴天の敵”と言われてきた2人だ。
松本は自身のエッセイで、石橋の司会に対してやんわりと揶揄している。
〈テレビで女性芸能人に対して『どっちがタイプ』ってやるのはある程度笑いが取れるけど、そういうのは‥‥〉
そして「いいとも!」で20年ぶりに雌雄を決する機会が訪れたのだった──。