「とんねるずが来たらネットが荒れる」
松本が不仲説を逆手に取り、特番の中で連呼した。石橋はとっさに反応しゲキを飛ばす。
「憲武に行くぞって言え」
マネジャーにすぐに伝言するよう促すと、木梨も「行く」と即答──千原ジュニア(40)が翌4月1日、石橋から直接聞いた話として自身のラジオ番組で“舞台裏”をレポートしている。
千原によれば乱入を決意した石橋はスーツに着替え、さらに爆笑問題の楽屋を訪ねて「太田、行くぞ!」と声をかけている。
さらに千原は、岡村から聞いた話として以下のエピソードも明かしている。
「乱入直前にスタッフからピンマイクをセットしてもらっている時の石橋さんの表情は『これから笑いを取りにいく芸人の顔ちゃうやろ』と言うほどの緊迫感」
何やら2人の“冷戦”がビンビンに伝わってくるようだ。
「もともと吉本が90年代に東京進出を仕掛けた時、その先兵となったのがダウンタウン。東京を代表する若手だったとんねるずは、そう簡単に関西勢に侵攻させないぞ、と鼻息も荒かった」(演芸ジャーナリスト)
松本は放送後、禁断の共演を「ピリピリ、ハラハラするドキドキ感をみんな待っていた」と好意的にコメントしている。とんねるずのブレーンである秋元康氏は、13年の正月番組でこんな本音を漏らしていた。
「将来的にすごい天才プロデューサーが出てくれば、とんねるずとダウンタウンの共演もできるかもしれない」
秋元氏でさえ“神頼み”なのだから、本格的な共演は「夢のまた夢」ということになりそうだ。
さて千原は前出のラジオでこんな発言もしている。
「特番のオープニングでレギュラー全員が、テーマソングを歌うじゃないですか。でも、爆笑問題がそこにいてないんです。大人の事情で」
ダウンタウンにとって、VSとんねるず以上に根が深いのが、もはや都市伝説化している「爆笑問題との確執」だろう。
発端は今から20年ほど前、太田が雑誌のコラムでアディダスのジャージを愛用していた松本に対し、「アディダスの広告塔」とからかった一件だ。
「爆笑問題の2人はダウンタウン一派に呼ばれ、そこで松本さんからパイプ椅子で殴られるか、土下座してわびるか、そのまま芸能界を去るかの3択を突きつけられた。結局、土下座することで収めたのですが、後日、田中さんは『とばっちりで、太田より俺のほうが多く蹴られた』と怒りまくっていました」(放送作家)
屈辱を受けた太田の怒りは凄まじく、11年に自身のラジオ番組内で、もし「ダウンタウンDX」(TBS系)に呼ばれたらと質問され、こうきっぱりハネつけた。
「ぜってぇ、出ねえよ!」
これには冷静なはずの爆笑問題・田中裕二(49)も「出ません、呼ばれません」と即答している‥‥。