フィギュアスケート冬季五輪で2連覇を果たした羽生結弦が7月19日、「プロ転向」を記者会見で表明した。
羽生は今年2月の北京五輪で4位に終わり、その去就が注目されていたが、羽生のマネジメント会社が18日に「決意表明の場」などとして会見を開くことを大々的に伝えていた。スポーツライターが解説する。
「会見で語られたのは『プロのアスリートとして、スケートを続けていくことを決意した』というもの。つまり、今後の舞台は主にアイスダンスショーになるものの、『ショーは華やかな印象がありますが、もっと難しいことにチャレンジしたい』などとしています。アイスショーに必要なダンスについて学ぶ気はさらさらないとも語り、現行でプロとして活躍するスケーターとは一線を画したい様子でしたね」
そこは五輪2連覇を遂げた世界の羽生だけに「他とは違う」自分を見せたいのだろうが、しまいには「4回転半の挑戦は続ける」「ノビシロはいっぱい感じています」などとしており、そうであればなぜ、26年に開催されるイタリアのミラノ・コルティナ五輪を目指さないのかと、チンプンカンプンなファンも多かったようなのだ。スポーツライターが続けて内情を明かすには、
「慢性化している右足首の痛みは大きかったのでしょう。加えて、しきりに『羽生結弦』が重荷になっているとしています。このあたりの感覚は常人には理解できないものの、競技選手を完全に諦めることには未練タラタラのように聞こえました。そうした発言からも分かるように、彼は『超』の付くほどナルシスト。それだけに、勝負の舞台で負け続けることは、自分としても許せないのでしょう。ただ、体操の内村航平が16年のリオ五輪後、再三にわたり引退をほのめかしつつ、結局は撤回した例もあることから、羽生も第一線に復帰する可能性はありますよ」
大スポンサーを抱える羽生だけに、常に新しい姿を見せなければならないプレッシャーからは、逃れられそうにない。