スポーツ

羽生結弦「4回転ルッツの災い」をオーサーコーチは予見していた?

 まもなく開幕する平昌五輪。フィギュアスケートの羽生結弦選手の出場とその演技には多くのファンが期待を込め、その動向を見守っている。現在のところ、出場についてはほぼ確定とする報道が多いが、金メダルを目指す羽生選手がどんなプログラムで挑むのだろうか。

「もともとの羽生選手の悲願は、過去に滑った『SEIMEI』に4回転ルッツも入れ、以前の構成をパワーアップして世界最高得点を更新することでした。しかし、実はオーサーコーチはこれに反対していたんです」(スポーツライター)

 オーサーコーチは、4回転ルッツを入れなくても羽生選手は世界最高点を出せるとし、さらに「4回転ルッツは危険な技」と言っていたのだという。GPシリーズNHK杯の直前練習で、ルッツジャンプでケガをしたことを思えば、オーサーコーチはこうなることを予見していたとも言えよう。

「常に高みにチャレンジしていたい羽生選手は、過去の最高得点と同じトゥループとサルコウの4回転ジャンプだけの構成なら、確かにノーミスの自信も手応えもあるが、手堅い戦略では自分がスケートをしている意味がないと談判したといいます。それゆえ手厳しいスポーツ評論家のなかには、『やらなくていいジャンプの練習でケガをした』と辛口のコメントをする人もいたのです」(前出・スポーツライター)

 結果として4回転ルッツを封印でき、羽生選手の自信のある確実な構成を滑り切ることができれば、それはまさにオーサーコーチが思い描いていた平昌五輪用の羽生選手のFS。フィギュアの新たな高みを目指す羽生選手も魅力なら、技の究極の完成を見せる羽生選手の姿もまた魅力的に違いない。

(芝公子)

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