芸人のみならず、数多くの芸能関係者に大損害をもたらしたTKO・木本武宏(51)の投資トラブル。被害総額はなんと7億円超! 誰彼構わず巻き上げた悪魔の勧誘テクニックとは?
「木本は被害者ヅラしているが、多くの仲間からカネを吸い上げて姿をくらませた。これをサギ師と言わないで何というのか」
こう憤るのは、大手お笑い事務所関係者だ。
7月21日に「スポーツニッポン」で巨額の投資トラブルが報じられるや、その2日後には所属する松竹芸能が事実上のクビである契約解除を発表。間髪をいれず同日には木本が司会を務める「週末情報ライブ キモイリ!」(KBS京都)が本人不在のまま最終回を迎え、その他の番組も出演取りやめとなった。芸能デスクが説明する。
「今のところ木本の投資トラブルに巻き込まれたことが判明しているのは、平成ノブシコブシの吉村崇(42)。木本の口車に乗って出資した5000万円が藻くずと消えました。野性爆弾・くっきー!(46)も数百万円の被害にあったことを認めています」
むろん総額7億円という被害額から見ても、これらは氷山の一角だろう。
「一昨年、相方の木下隆行(50)が後輩芸人へのパワハラで事務所を退所したが、90年代のお笑いブームで名前を売ったことで、木本には地方番組の司会など一定の需要はあった。どうやらそこで稼いだカネを仮想通貨などの怪しげな投資に回していたとか。一時は億単位の利益を出し、芸人同士の飲み会では『10億以上儲かったんや』とか『お笑い以外の収入を含めれば、俺はダウンタウンの松本(人志)さんよりも儲かっている』などと吹聴していたそうです」(デスク)
私生活では食えない若手芸人にメシをごちそうしたりと、頼れる兄貴分だったという木本。その一方で、若手を食い物にしていたという証言もある。
「芸人の世界では、おいしい儲けのネタを仕込んでいると定評があった。実際に、ファミレスなどで会うと、『今はコレや』と儲け話を振ってくる。その上で『ホラ、こんなに儲かるんやで』と相手に通帳を見せつけるんです。実際、大金が振り込まれているのを見ると納得するしかないでしょう。それでも仮想通貨に二の足を踏むようなら『何しろ損することがないんや』という常套句でゴリ押しするんです」(お笑い事務所関係者)
芸人はもともと収入が不安定な上に、コロナ禍により営業イベントが激減。特に若手となれば、藁にもすがる思いで、木本の悪魔の囁きに耳を貸してもおかしくない。
「それでも投資を躊躇するようなら『やるかやらんかは自由や。けどな、儲かるとわかっててやらん奴はアホやで』とまくしたてる。この最後通牒に気圧されて、なけなしのカネをドブに捨てるハメになる」(お笑い事務所関係者)
進むも地獄、退くも地獄。迷える若手芸人が一人、また一人と木本の「アリ地獄説法」の餌食となっていったというのだ。