現在に至る女子アナブームが開花した平成の時代。
今回、アサ芸では45歳~70歳の男性1000人に大規模アンケート(複数回答可)を実施。ここに「平成人気女子アナBEST100」を発表する!
メディア研究者の奥田恭平氏は「上位にランクインしたアナは実力派ばかり。外見や雰囲気、トークの面白さ以上に、視聴者は女子アナの『伝える力』をしっかり見抜いていることが浮き彫りになった」と総括する。
「好きな女子アナ」総合順位で1位に輝いたのは、2010年の入社以降、日本テレビ一筋で平成・令和を走り抜ける水卜麻美アナ(35)。平日の帯番組である「ヒルナンデス!」「スッキリ」に出演し、「24時間テレビ」など同局の多くの特番で司会を務めている。
「むっちりボディと食いしん坊キャラの圧倒的親しみやすさは、どこか高嶺の花だった、それまでの女子アナのイメージを変えたと思う」(56歳・岐阜県)
水卜アナについて「平成期後期の『テレビの顔』と言えるのでは」と奥田氏は断言する。
「YouTubeをはじめとする動画サービスの台頭でテレビ離れが進む中、彼女はネットでは得られない安心感を視聴者に与え続けている。超人気アナになっても驕らず、庶民派キャラを貫くブレない姿勢は、まさしくテレビ業界の宝ですね」
2位には田中みな実(35)がランクイン。14年まで在籍したTBS時代はぶりっ子キャラで、度々「嫌いな女子アナ」ランキングに名を連ねていたが、フリー転身後はセクシー写真集で世間の度肝を抜き、今では先端的な言動が至るところで話題となるほど。
「彼女はブレない水卜アナとは正反対に視聴者のニーズを汲んで『常に変わり続けている』のが特徴的。同じ毒舌キャラで知られるテレビ朝日・弘中綾香アナ(31)が29位に留まっていることからも田中の強さがよくわかる。カリスマ性では今後も彼女を超えるアナは出てこないでしょう」(奥田氏)
3位は元フジテレビの高島彩(43)。03年から10年まで「めざましテレビ」の女性総合司会として長年親しまれた“朝の顔”だ。今でも根強い人気を証明した。
「02年のまだ新人時代にアヤパン名義のCDシングル『着信のドレイ』で歌手デビューしたのを思い出す。フジが誇るアイドルアナ!」(48歳・大阪府)
また、番組進行の能力もピカイチ。テレビ関係者は語る。
「『平成教育委員会』で共演したビートたけしさんから全幅の信頼を置かれ、ダウンタウン・浜田雅功さんも彼女の『さばく力』の凄さを証言しています。『団塊の世代』を『だんこんのせだい』と読み間違えるなど、茶目っ気があるのも高ポイントですね」
4位は元テレビ朝日・宇賀なつみ(36)。
「『池上彰のニュースそうだったのか!!』や『羽鳥慎一モーニングショー』など時事問題を扱う番組に起用され、才色兼備のイメージが強い宇賀アナですが、プライベートでは生粋の酒好き。そのギャップから中年の男性層を中心に絶大な人気を誇る」(テレビ関係者)
そんな宇賀と同様、ギャップが魅力の有働由美子(53)は5位にランクイン。
「有働はNHK時代、エース女子アナにもかかわらず番組が終われば中継スタッフたちと安居酒屋に行くのがお決まり。お高くとまらない性格は現場でも好評でしたね」(NHK関係者)
6位は滝川クリステル(44)。「史上、最も成り上がった女子アナ」と評するのは女子アナ評論家の京極しげる氏だ。
「滝川は00年のフジテレビの入社試験で不採用。関連会社である共同テレビに所属し、出向の形でフジの番組に出ていたんです。そこから大人気アナとなり、東京五輪招致の『お・も・て・な・し』を経て、小泉進次郎議員と結婚するに至った、まさしく立志伝中の人。その振る舞いに視聴者も少なからず勇気づけられているはずです」
7位はカトパンこと元フジテレビの加藤綾子(37)が選出された。
彼女の元同僚である同局スタッフは、
「人気の理由は、オヤジ殺しの魅力。独身時代に『志村けんと明石家さんまからプロポーズされた』と報じられましたが、実際に彼女は年上の男性からとにかく好感度が高い。そのあたり制作陣も熟知していて、フジ時代は比較的高い年齢層をターゲットにした番組に積極的に起用されていました」
8位は同じくフジテレビ出身の内田恭子(46)だ。
同スタッフが続ける。
「99年、内田は中村江里子(53)と入れ違いの形で入社し、翌年には八木亜希子が退社。新人時代から新たなフジの顔として多大な期待が寄せられていた。そうした背景もあって、他のアナより『オイシイ役回り』が彼女に集中していた印象があり、上位も納得です」
9位は95年に日本テレビに入社した魚住りえ(50)。
「アイドル的ルックスで人気を集めた魚住ですが、根性も人一倍あった。語り草となっているのがバラエティー番組での『エロマッサージ』。整体師から胸を揉みしだかれながら最後までNGを出さなかった。今なら即刻ロケ中止の内容です」(京極氏)
同じく元日本テレビの夏目三久(37)もベスト10に食い込んだ。
「『あさチャン!』(TBS系)と『バンキシャ』(日本テレビ系)のMC担当時の彼女は、周囲から『下調べの鬼』と呼ばれるほどだった。あまりに徹底して準備してきて『いつ寝ているのか』と心配されるほどでした」(テレビ関係者)
以降も名だたるアナの名が並ぶ。12位の久保純子(50)はNHK在籍時、あまりの人気ぶりに局内でゴタゴタも。
「96年に東京放送局に異動となった際、彼女をアイドル的扱いすることに上層部の一部が猛反発。このことが久保の耳に入り、どうしていいのか困惑しきりの様子でした」(NHK関係者)
20位に躍進した元フジテレビ・中野美奈子(42)には熱狂的ファンの存在が。
「06年ぐらいにフジ主催の野外イベントの司会をした際、『ナカミー親衛隊』と言うべき熱狂的な男性ファンが集結。『美奈子』と書いた団扇をぶん回し、声をからして声援を送っていた」(55歳・東京都)
中野と同じく、アイドル的人気を博した元フジテレビのアナといえば平井理央(39)。33位と大健闘だろう。
「『すぽると!』でMCの彼女が『今ご帰宅のあなた。お帰りなさい』とカメラ目線で視聴者に呼びかけるコーナーがあった。自分の奥さんになったような錯覚を覚えてドキドキした思い出」(49歳・群馬県)
64位のテレビ東京・佐々木明子アナ(52)も平成に爪痕を残したひとり。
「90年代序盤、テレ東の女子アナには他局と比べて地味な印象が強かったのですが、そこに彗星のごとく現れたのが佐々木アナ。胸元を大きく開け、ミニスカート姿でニュースを読む姿に目が釘付けになりました」(京極氏)
平成のテレビ業界において、いかに日本テレビとフジテレビの存在感が大きかったかがわかる今回のランキング結果だった。
「他の局ではTBSの渡辺真理(55)や雨宮塔子(51)など平成初期から活躍しているアナが上位に入っていて、いかに平成が『女子アナ黄金時代』だったかを痛感させられます」(奥田氏)
果たして女子アナにとって、令和はどのような時代になるだろうか。