先ごろ、在日ロシア通商代表部の職員が、先端技術などを扱う複数の企業の社員に対してスパイ活動とみられる接触を試みていたことが分かった。警視庁公安部が関連企業などに注意を呼びかけている。
「関係者の話では、在日ロシア通商代表部の職員が半導体関連の企業の門の前でウロつき、出てきた社員に道案内を頼むなどして、あくまで偶然を装い接触。そこからさらに親しくなると連絡先を聞き出し、食事も誘ってくるといいます。今のところそうした誘いに乗った社員はいないようですが、警視庁ではこれをスパイ活動のための接触と見て警鐘を鳴らしているんです。まさに異例の事態といっていいでしょう」(政治ジャーナリスト)
一方、ロシア大統領府によれば、プーチン大統領はウクライナ侵攻に伴う西側諸国の制裁強化を踏まえ、外国での情報収集を活発化するよう指示を出しているという。
「対ロ制裁ではハイテク製品が主なターゲットになっていることから、スパイを駆使し日本の最先端技術を狙っていることは間違いないでしょう。ロシアのスパイ活動を巡っては、工作員の美女が肉体関係までチラつかせ誘惑してくるケースもあるという。食事の誘いに乗った揚げ句に酩酊状態で迫られでもしたら、よほどの強い意思がなければ断れませんよ」(前出・政治ジャーナリスト)
映画のような話が日本でも起きつつあるようだ。
(ケン高田)