ロシア軍によるウクライナ侵攻はここにきて激戦区の東部はおろか、首都キーウでも残虐行為の数々が暴かれている。プーチン大統領の国際的な権威は失墜するばかりだ。
ウクライナ軍の必死の抵抗にあい、キーウから一時撤退の憂き目を見たロシア軍だが、戦闘開始から約50日以上が経過してもなお、一向に「落としどころ」を見つけられない。国際的な批判を免れないのは明らかなのに、なぜいつまでも野蛮な「殲滅戦」を繰り広げるのか。
キーウ郊外の都市・ブチャ。ロシア軍部隊は集合させた地元民の目の前で、男性1人を公開射殺。ロシア兵士は「我々は汚れを清めるためにやってきた」と大声で宣言した。他にも妻と娘の目の前で「煙草を持っていなかった」との理由で撃ち殺された市民もいた。兵士だけではなく、無抵抗な老人や子供も次々に命を奪われたという。
ある女性は銃で脅され、若いロシア兵に何度も性的暴行を加えられた。その後、証拠隠滅のために焼き払おうとしたものの、面倒だったのか、着衣のない女性の、焼却途中の遺体が数人並んで放置されていたことも‥‥。
財産まで根こそぎ奪われた市民も少なくない。多くのロシア兵は同盟国である隣国のベラルーシから、本国の家族の元に強奪した宝石や家電製品を送った。いずれも「戦争犯罪」と断罪される類の蛮行だ。
日本ではあまりにも残虐だとして放送されていないが、世界のニュース映像では、殺害された遺体が無残に放置されている映像を連日、モザイクなしで放送。ロシア軍に対する非難は強まるばかりなのだ。
世界最大の国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」のアニエス・カラマール事務局長は、
「ロシア軍が非武装市民に、処刑その他の不法な殺人を行った証拠を集めている」
と語気を強め語っているほど。平和な日本で暮らす我々にとっては、前時代的で残虐な軍隊が現代社会に存在する事実は、理解の範疇を超えている。
4月19日発売の「週刊アサヒ芸能」4月28日号では「奪う、犯す、殺す」が当たり前の「殺戮マシーン」養成システムなど、ロシア軍の残虐非道な実態と舞台裏について、さらに詳しく解説している。