巨人OBであり、日米通算93勝の実績を持つ高橋尚成氏が、巨人の臨時投手コーチに就任したことが発表されたのは、去る8月2日。8月20日までの期間限定ながら、シーズン中の臨時コーチ招聘は異例だ。主に2、3軍を担当するとのことだが、早くも来季入閣の下準備か…といった声も囁かれている。
その高橋臨時コーチ、現役時代は元ヤクルトの名球会選手・宮本慎也氏との相性が悪かったそうで、自身のYouTubeチャンネル〈高橋尚成のHISAちゃん〉で、1打席のガチンコ勝負を展開していた。
いまだ苦手意識があってか、2ボールとボール先行。しかし、3球目はアウトローのストレートをビシリと決め、宮本氏は手が出ずにストライク。4球目から4球続けてファウルとし、8球目でついにサードゴロに打ち取る内容となった。
今シーズンの巨人投手陣を見ると、四球から大量失点に繋がるケースが多いだけに、冒頭の2球を見た視聴者はヒヤリとしたようだが、「やっぱり、四球で崩れる投手じゃないな」と、投手コーチに太鼓判のコメントも。
高橋コーチのメンタルの強さには定評があり、ルーキーイヤーの00年、巨人VSダイエーの日本シリーズ第5戦に先発。史上10人目、巨人の投手では5人目となる初登板初完封を飾り、日本一を演出した。
なお、この優勝祝勝会の際に、ヒップを見せてはしゃぐ姿が生中継されるという面も見せている。
当時の長嶋茂雄監督から指名された「宴会部長」の肩書きを生かすためにも、シーズンを通して巨人を見てもらいたいところだが──。
(所ひで/ユーチューブライター)