この迷走ぶりは、まるで番組を表しているかのようではないか。
新作がなかなか放送されず、ファンから心配の声が上がっていた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(テレビ東京系)。
もやもやを吹き飛ばすかのように、7月8日にやっとロケの目撃情報がSNSに上がり、8月24日に放送されることが番組公式サイトで発表された。ところが、
「放送枠が『土曜スペシャル』ではなく、『水バラ』だったことに驚きました」
と言うのは、テレビ誌記者である。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は、太川陽介と蛭子能収のコンビで、07年に「土曜スペシャル」で始まった。以降もずっと「土スペ」で放送され、別枠になったことは一度だけ。
「田中要次と羽田圭介に代わってからも『土スペ』でした。太川と蛭子がバス旅を再開した時は『太川蛭子の旅バラ』(テレビ東京系)になりましたが、これは例外。同じテレ東の旅番組ですが、『水バラ』と『土スペ』はほぼ無関係なんです。それがなぜ急に『水バラ』になったのか…」(テレビ誌記者)
だが、驚きはこれで終わらなかった。なんと、8月8日未明に「水バラ」のサイトが更新され、この日に放送されるのが「バス旅Z」ではなく、「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅12 愛媛・道後温泉~岡山・後楽園 真夏のしまなみ海道攻略SP」に変わったのである。「バス旅Z」がどうなったのかには一切触れておらず、「土スペ」のサイトでも発表されていない。「バス旅Z」はどこかへ消えてしまった状態だ。
「結局『バス旅Z』は放送されるのかどうか。まさに迷走としか言えません。ちなみに『土スペ』は8月13日に『ぺこぱのローカル路線寄り道旅』が放送されることが決まっているので、『土スペ』で『バス旅Z』が放送されるのは、最短でも8月20日ということになりますが…」(前出・テレビ誌記者)
「バス旅Z」は通算成績で負け越したら田中と羽田はクビになる、というルールがあり、現在は9勝9敗。次で失敗したら、2人は消えることになる。この迷走はもはや「田中と羽田はどうでもいい」という考えなのかもしれない。