芸能界を引退してすでに11年が経過した、あの島田紳助(66)の存在感がにわかに増している。芸能界、政界も巻き込み暗躍。いまだ復帰説も絶えないフィクサーの動きに迫る。
今年2月、のちに参議院議員となる「ガーシー」こと東谷義和氏が突如としてユーチューブで、義理を欠く芸能人たちの暗部を暴露し始めた。一方で、大変世話になってきた有名人として紳助の名前をしきりに出すようにもなったのである。
8月に出版されたガーシー氏の著書「死なばもろとも」(幻冬舎刊)には、紳助からかけられたとして、こんな言葉が掲載されている。
「井上公造さんが引退するな。あのポジション、次はお前やぞ。自分がどういう仕事をしていけばええか、今からちゃんと考えておけよ」
芸能レポーターの井上氏が今年3月での引退を発表した際、ガーシー氏に贈ったアドバイスだ。
「ガーシー氏は26~27年にも及ぶ紳助との長い交遊ぶりを語り、実父が亡くなった際には多忙なスケジュールの合間を縫って弔問してくれたほどの深い関係をアピールしてきましたが、いまだに親密な間柄。先の参議院選挙戦に向けても助言をもらったようです。ここにきて、自身が現役時代にマスコミ対策を相談していた井上氏の後釜に据えようとするくらいですから、まるで、紳助が再び表に出ようとする準備にすら見えます」(スポーツ紙芸能担当デスク)
11年8月23日深夜の引退会見以来、10年以上も公の場に姿を現していない紳助だが、今も芸能界への影響力は計り知れない。「紳助親分」とまで呼ばれた御仁は、業界に残してきた子分たちの動向に気を配っているようだ。民放局関係者が明かす。
「『タピオカ騒動』で一昨年に引退して以来、いまだ芸能界復帰が暗礁に乗り上げている木下優樹菜(34)を見かねて、紳助が密かに復帰を後押ししているようです。当人同士が連絡を取り合っているのはもちろんですが、懇意にしていたテレビ局のプロデューサーにユッキーナの復帰をゴリ押ししていると言います。渡部建の復帰工作に動いた日本テレビの役員とも昵懇ですし、いまだに連絡を取り合っているテレビマンは多いですからね」
そもそも木下は、紳助が司会を務めた「クイズ!ヘキサゴンII」(フジテレビ系)で“おバカキャラ”としてブレイクし、「NHK紅白歌合戦」出場にまで押し上げてもらっている。
「木下にとって紳助は大恩人ですが、紳助自身も元ヤン同士で波長が合うのか、“ヘキサゴンファミリー”の女性タレントの中でも木下が一番のお気に入りと言われていた。そんな女子分が芸能界を引退し、自分と同じく一般人となってしまった窮地に黙っていられなくなったのでしょう」(民放局関係者)