まだまだ終息が見えない、新型コロナウイルスの猛威。行動規制はかなり緩和されたが、一時の緊急事態宣言のようには、万が一にもならないことを祈りたい。
先の宣言下にあっては、在宅時間が増えたことで、レジャーという側面ではゲーム業界が活性化し、ネットフリックスなどの配信サービスが飛躍的に普及した。しかし、自粛が緩くなっている今、逆にネットフリックスの解約者が急増する一方で、とりわけ活況を呈するジャンルが急浮上しているという。経済ジャーナリストが解説する。
「3密や飛沫も避けられる外でのレジャーとして、コロナ禍になってから市場規模の拡大が目覚ましいのが、釣り具とアウトドア業界です。もしこれから始めようと思う人には、より手軽であるという意味で、釣りを推したい。例えばソロキャンプの場合、そのための道具を揃える初期費用が、けっこうかさみます。その点で釣りは、100円ショップでも丸々一式を買い揃えることができますからね」
もともとは、100円ショップの「ダイソー」がいち早く目をつけて、釣りグッズを売り出した。すると初心者のみならず、釣り愛好家を自負する男性にも大ウケ。
「今では同じく100円ショップの『セリア』なども参入しています。もちろん、耐久性という意味では劣りますが、『一度、釣りを試してみたい』という移り気な若者にもオススメです」(前出・経済ジャーナリスト)
日本の釣り文化を長らく支えてきたエンタメ作品としては、「釣りバカ日誌」があまりにも有名だ。テレビライターが、さらに魅力的な作品を紹介する。
「釣りの初歩の初歩、魚の名称にさえ疎い女性に参考にしてもらいたいのが、現在、BSテレ東で放送されている連ドラ『ちょい釣りダンディ』です。女優でモデルの臼田あさ美が初主演していますが、同名の原作コミックでは、主人公は男性。それを特に女性が見やすいように、アレンジしているのです。主人公・檀凪子(臼田)が、仕事帰りに頻繁に『ちょい釣り』を楽しみ、釣れた魚やそれに伴うアクシデントなどを酒の肴にして、知り合いの飲み屋であれこれと語り合う。30分枠のため、それほど大掛かりなストーリーではありませんが、釣り気分を味わえるもののひとつとして推奨したいです」
YouTubeやSNSのおかけで、いろんな釣り人の最新の釣果を簡単に知ることも可能になった。「ドラマ+実践」で、時流に乗るのはどうだろう。
(島花鈴)