ドラマ撮影にはNGシーンやアクシデントがつきものだ。この夏の作品でそれが頻発したのは、9月6日に最終回を迎えたTBSの連続ドラマ「ユニコーンに乗って」だった。
世帯視聴率は、第1話の8.7%を頂点に7~8%台を推移する低空飛行ながら、最終回で再び8.7%を記録するV字回復ぶりを見せ、フィナーレを飾っている。
実は主演の永野芽郁は撮影中、「ある共演者」からの迷惑行為に頭を悩ませていたという。ドラマ関係者が肩をすくめながら振り返る。
「エキストラによる盗み撮り行為ですね。ビジネスコンテストのシーンで、審査員役の1人にあてがわれたエキストラ男性が、スマートフォンでコッソリと永野さんをパシャリ。もちろん、すぐにスタッフにバレてしまい、現場から締め出されました。もともと週刊誌の記者やカメラマンがエキストラに紛れているのは、想定の範囲内。さすがはプロです。彼らは我々が感知していないところで撮ってしまう。まぁ、素人の方の場合はバレバレなだけに、見過ごすワケにはいきませんよね」
撮影現場が屋外ともなれば、四方八方からスマホカメラの嵐が。劇中で恋人関係になった永野と杉野遥亮が手をつなぎながら歩く、最終回のラストシーン撮影は大変だったようで、
「早朝にもかかわらず、撮影場所の埼玉県にある神社の参道には、犬の散歩や通勤サラリーマンをはじめとする一般の方たちが集結。みんな役者がいるいない関係なしに写真を撮りたがるもんだから、困ったもんですよ(笑)。ひとりひとりのスマホに注意しなきゃならないので、一瞬たりとも気が抜けません。とりわけ永野さんは、スタッフ以上に警戒していました。撮影が終わるや、マネージャーが用意した送迎車に猛ダッシュでしたほどでしたからね」(前出・ドラマ関係者)
大団円で終わったドラマの制作現場では、主演女優やスタッフたちの見えない気苦労が絶えなかったのである。