9月16日に放送された「A-Studio+」(TBS系)に、この日、全国公開された映画「ヘルドッグス」で主人公を演じ、アクションの振りつけも務めた岡田准一が出演した。
番組では、事前インタビューで監督の原田眞人らが撮影中のエピソードを披露。カメラマンが付いていけないほどのスピーディーなアクションシーンをこなしながらも、カメラの画角にしっかり入りこむように動く岡田を絶賛しつつ、その際、岡田が「誰か褒めて~」とつぶやいていたと明かした。
これについて、岡田はこう嘆いた。
「ほんと、誰も褒めてくれないんですよ。あんまり褒められることがなくて…」
さらには、「最近、(アクションシーンの際に安全のための)マットすら置いてくれない」とまでこぼしたのだった。
サブMCの藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が「マットあると画角が変わったりとか?」と質問すると、テストの段階から安全用のマットが用意されないことを明かしつつ、「でもそれを目指していたというか。ほかの方に、僕に手が掛からないということをめちゃくちゃ目指していたので。ま、夢が叶ってるっちゃ叶ってるんですけど」と苦笑する。
過去にも多くのアクションを演じてきた岡田は、
「アクションを学ぶんじゃなくて、本物を学んで崩していったほうが一番いいっていう僕の結論に至って。で、内弟子に入ったんです」
初代タイガーマスク・佐山聡が構築した総合格闘技「佐山流シューティング」の流派『USA修斗』をはじめとして、フィリピンの国技でアメリカ海兵隊やFBIの研修でも採用されている『KALI(カリ)』、かのブルース・リーが開発した武術・哲学の『ジークンドー』という3種類の格闘技の師範資格も取得したというから、恐れ入る。まさに本物のアクションを極めし俳優だ。
さらに、かつて渡哲也から「馬はやっといたほうがいい。時代劇とかも役者の責務だから」との言葉をかけられて馬術を習い、映画「燃えよ剣」や大河ドラマ「軍師官兵衛」での乗馬シーンに繋がった、とも明かした。
そんな岡田だが、いわゆる「恋愛モノ」には縁がないそうで…。MCの笑福亭鶴瓶から「そんな芝居、来えへんやろ」と言われて「全然、待ってるんすよ。おじさんとばっか、闘ってる」と嘆いたのだ。そして藤ヶ谷から「今、いちばんやりたいのが恋愛モノですか」と聞かれると、
「恋愛もの…ドキドキしたいよね。ヒヤヒヤしかしてないもん」と答えるのだった。
真面目一辺倒のアクションバカと思っていたが…。岡田の願いが叶いますように。和製ジェームズ・ボンドなんかどうか!?
(堀江南)