韓国発のデスゲームドラマ「イカゲーム」が、9月12日(現地時間)にハリウッドで開催された米テレビ界最高の賞とも言われる「第74回エミー賞」で、監督賞をはじめ6部門を受賞した。
主人公のソン・ギフンを演じたイ・ジョンジェは、韓国の俳優として史上初、アジア俳優としても初の最優秀男優賞を受賞。また、そもそも英語を使用しない外国語の作品が受賞するのが史上初とあって、韓国のドラマファンからは喝采が沸き起こった。
同ドラマは経済格差が深刻化する韓国で、貧困に苦しむ登場人物が様々なサバイバルゲームに参加し、一攫千金を夢見るストーリー。ただ、日本ではかねてから人気漫画「LIAR GAME」や「賭博黙示録カイジ」のストーリー展開にそっくりという指摘が出ており、エミー賞受賞にも改めて辛辣な声が続出することに。
「完全なパクリなのに本当にいいのか?」「世界的に評価されたのは凄いことだけど、素直に喜べない。特に目新しい内容でもないし…」「ちょっと過大評価し過ぎると思う。というか、アメリカのエンタメ業界の地盤沈下がここまで進んでいたとは…」といった皮肉まで飛び交っているのだ。
「特に『カイジ』のような生き残りをかけたデスゲーム系は多くのファンを魅了しただけに、『イカゲーム』の高評価に最後まで納得できなかった日本の漫画ファンは多いようです。中には日本の作品について、『海外向けに展開してたらどうなっていたんだろう』との指摘もある。韓国に負けたエンタメの発信力についても、考え直す時期に来ていることは間違いないでしょう」(漫画雑誌編集者)
漫画は日本の文化でもあるだけに、国を挙げて対策を練ってほしいものだ。
(ケン高田)