銀座の高級クラブで乱行に及んだ香川照之の性加害事件は、ようやく収まりを見せ始めているが、実は、舞台となった銀座では、今でも「謎の騒動」として語られているという。
くだんの店は「座って7~8万円」ともいわれる高級クラブで、この手の店には通常、ママのほかにチーママや店長、担当の黒服がいることもあり、店内での騒ぎはその場か、内々で収めるのが当たり前の世界なのだとか。
「座って2~3万円クラスの店なら香川を締め出すなり、詫びてもらうことはあり得ます。しかし、この店のような超高級クラブの場合、スタッフがしっかりしているので、騒ぎをその場で収めるのが普通なのです。高額なのはすべて込み、という考え方ですね。ところが、乱暴されたホステスは、香川を止めなかったママを訴えた。なぜ訴えるところまでいかせてしまったのか。その経緯が謎なのです」(クラブ関係者)
ママなり店長なりが手を尽くし、「その夜限りの騒ぎ」にできなかったのはなぜなのかわからないと、このクラブ関係者は首をひねるのだ。
「しかも騒動は3年も前です。今になって明るみになったということが解せない。そもそも移り変わりが激しい銀座で3年前の騒ぎが問題になるのも極めて珍しい。そんなことから、銀座界隈では、意外なようですが香川への同情論が消えないのです。騒動になったのは『別の理由』があるからではないか、というわけです」
銀座の中で起きたことは外に漏らさないのが銀座の不文律だという。乱暴狼藉を働いた香川を擁護する理由はまったく見つからないが、事件が公にされた過程には、まだ大きな謎が隠されているようなのである。