女性の脱毛といえば当たり前だが、最近では男性にとっても珍しいことではなくなりつつある。
海外で活躍するプロサッカー選手の香川真司は、マンチェスター・ユナイテッド所属時代に、アンダーヘアを処理している。ヨーロッパのプロスポーツの世界では、脱毛は当たり前のエチケットだそうで、「慣れたら逆に、生えていると気持ち悪いですね」と香川はコメントしている。
芸人界にも脱毛の波は押し寄せている。有吉弘行、ココリコ・田中直樹、アンタッチャブル・山崎弘也、サバンナ・高橋茂雄、麒麟・川島明、おぎやはぎ・小木博明、平成ノブシコブシ・吉村崇らが施術済だ。
サバンナの高橋は、銭湯でできた弟子の発言が、脱毛へ踏み切るきっかけになった。
「僕、お風呂屋さんが好きで、小学5年生の男の子が、弟子になりたいって言うてきたんですよ。数年経って、中3の時にサウナで『高橋さん、見て下さい。ほら、1本生えてきました』って(下の毛を)見せてきたんですよ。高校に入ると、毛がどんどん濃くなって。今、大学生になったんですよ。そしたら急に、ツルツルになってたんです。『エーッ、どういうこと?』って聞いたら『毛の時代は終わりましたよ』って」
このひと言が、高橋の背中をグイッと押したのだった。
一方、ザキヤマには胸毛があったが、
「正直、毛に関してはそんなバンバン見せるもんじゃないし、と思ってたんだけど…」
と気にしていなかった。
ところが4歳の娘をお風呂に入れた時に、心変わりする事件が起きた。
「『パパ、(毛が当たって)チクチクしてヤダ!』みたいな。『そんなこと言っちゃって、意外にイイんじゃないの』ってスリスリやったら、ホントに冷めた顔というか、信じられないくらい変な空気になっちゃって…」
結局、相方の柴田が脱毛モニターの仕事をしていたので、悩んだ末に、その脱毛サロンで処理をした。
麒麟の川島は、脱毛のメリットをこう語っている。
「ひとつ本当に言えるのは、部屋がきれいになるんですよ。男性の陰毛ってびっくりするぐらい、いろんなとこに落ちてるんですよ。お掃除シートで掃除してたから、陰毛博物館みたいになっている時がある」
そうでしたか。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。