これは笑うべきなのか、それとも──。
兵庫県で放送された朝の情報番組「Live Love ひょうご」(NHK)で、視聴者が一斉に凍りつく、とんでもない放送事故が起きた。
10月4日の番組では「世代」の括りについてトークを展開。メインキャスターの坂本聡アナが「皆さんは、何世代でしょうか。団塊やバブル…」と話し始めるや、モニターを挟んで右隣に座っていたNHK神戸放送局の森麻衣子アナが突如、割り込んできた。
そこで言い放ったのが「だ・ん・こ・ん…」。わざわざ坂本アナの言葉を言い直す行動に出たのである。さすがに驚いたのは坂本アナで、数秒間の沈黙が。その後、我に返って「団塊やバブル、氷河期やゆとりなどが代表的ですが…」と再び話し始めた。
コトここに至ってようやく事態のヤバさに気付いた森アナは、焦りの極致に。「だんかい!だんかい!ごめんなさい、ごめんなさい!だんかい、ハイ!」と思いっきり訂正するも、時すでに遅し。視聴者が口アングリ状態だったことは、言うまでもない。
放送関係者が振り返る。
「坂本アナまで数秒間も沈黙してしまったぐらいですからね。視聴者の中には『聞き間違いではないか』と思った人もいたようです。アナウンサーとしてはとんでもない誤読で、放送事故そのものです。力強すぎる訂正の仕方がことさら、視聴者にインパクトを与えてしまいました。ローカル番組ですから大炎上とまではいかなかったようですが、その後、この時の動画が拡散されると、全国的に知れ渡ってしまいました」
「団塊」を正しく読めなかったばかりか、とんでもない発音に変えてしまったことで、森アナには厳しい声が突き付けられたかと思えば、さにあらず。先の放送関係者が明かすには、
「意外にも、温かい声が多いんです。年配の方からは『読めなくて当然の世代だから、許してあげて』『僕らの世代は女遊びも凄かったから、ある意味で正解』とオヤジ風にフォローする声まで。『だんこん』と言い切った度胸にも『ピュアで好感度が上がった』などと好意的に捉える向きも…」
恥ずかしすぎる姿が生んだ、想定外の結末。災い転じて福と成す。
(山田ここ)