スタート以来、視聴率低迷が続く昼のバラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)。金曜のMCは雨上がり決死隊で、元TBSアナの小林麻耶(34)がレギュラーを務めている。
5月16日放送で、主演ドラマ宣伝のため生出演したのが、泉ピン子。芸歴50年近いベテラン女優で、歯に衣着せぬ辛口トークが持ち味だが、そんな泉の口をアングリさせたのがブリっ子女子アナとして我が道を突き進んできた小林だった。
「新人時代に先輩アナから説教をされても笑ってごまかし、まるでこたえてなかった。得意技は涙。お局アナのお小言をシャットアウトし、周囲の男性を味方につける『必殺アイテム』を駆使して、荒波を渡ってきた。そのブレのなさは天下一品です」(芸能ライター)
「事件」は小林が出演する「麻耶の花嫁修業」コーナーで起きた。スパルタ指導が売りのマナー講師が小林を特訓、三十路で結婚に縁遠い小林を一人前に育てあげる企画だった。
ところが、超天然の小林がボケまくる。来客時のマナーで、客の上座からお茶を出そうとし、肉じゃが作りで「どうやって切ればいいの~」と講師に甘え、まな板の上の牛肉を「(切る)勇気がない」とブリっ子トークで拒否し、まんまと切り抜けたのだった。
一部始終を見ていた泉は、小林を「面倒くさい女ね~」と一刀両断。
「自分がかわいいことで売っている。無能な女」
と吐き捨て、花嫁修業など論外とばかりに、
「お手伝いさんがいる家に嫁に行くしかないわね」
と嫌味をぶつけた。ここまで言われれば、少しはへこむはずだが、小林は違っていた。「お手伝いさん、やりたいです~」と妄想トークで返したのだった。あきれた泉が「アンタなんか雇うところないわよ」とまくし立て、まるでかみ合わないまま終了した。
「あれだけメッタ斬りにされても、小林はヘラヘラ。みごとな鉄面皮というか、馬耳東風ぶりには誰もかなわない。並みのお笑い芸人より笑いが取れる天然キャラなのに、いかんせん周囲が持て余して完全にお荷物状態。あのマイペースぶり、いじられキャラをうまく受け止められる懐の深い男がいれば、タレントとしてもう一花咲かせられるのに。そう考えると、この時間に、もし『笑っていいとも!』が続いていて、タモリにいじられていれば……と考えてしまいますよ」(テレビ誌記者)
昼の時間の「タモロス現象」は、こんなひとコマを見ても、まだまだ収まっていないようだ。