スポーツ

「混戦ダービー」をスポーツ紙3社の穴党記者が大胆予想(3)デビュー2連勝の“マイネルフロスト”見直す

20140605t

水戸 私も椎名もディープ産駒を本命にしたわけだが、豊島の本命は何だ。

豊島 僕はマイネルフロストでいきます。

水戸 おっ、そうきたか!

椎名 ディープインパクトからさらにひねって、ディープの全兄(父ブラックタイド)にいくという(笑)。

豊島 新馬→特別を連勝した時に、あ、この馬はダービー候補だな、と直感したんですよ。だって、そのあとの札幌2歳Sでは1番人気。少なくとも勝ったレッドリヴェールより評価が高かったわけですから。

水戸 グチャグチャの馬場で5着に負けたんだよな。

豊島 はい。それに絶対に稼がないといけない1口馬主の馬なのに、朝日杯FSや皐月賞も使わなかった。普通ならGIに出走させてマイネルの名前をアピールしたいところでしょ。それぐらい本気でダービーを獲りに来ている証拠です。

椎名 東京を舞台にした共同通信杯と青葉賞の負けは、どう捉える?

豊島 共同通信杯は完全に脚を余した形で、青葉賞は叩き台でしょう。賞金は足りてるんですから。それに、札幌2歳Sを除けば、負けたといっても着差は0.5秒以内ですからね。

水戸 この馬はな、非常に繊細なところがあって乗り難しい面もあるんだけど、馬っぷりがだんだんよくなってる。母系はヨーロッパの優れた血筋で距離も大丈夫。私も一発なら、この馬だと思っているんだ。

椎名 う~ん、いくら常識にとらわれないのが穴党だとはいえ、青葉賞6着から来た馬はいませんからね。青葉賞を勝つ、それも圧倒的な勝ち方でないとダービーでは話になりません。去年、やっと青葉賞2着のアポロソニックが3着に入ったぐらいですよ。いくら叩き台といえども、6着に負けているようでは。それなら京都新聞杯を勝ったハギノハイブリッドのほうがチャンスはありそうです。

水戸 展開が味方したとしても、前走は強かったな。

椎名 トニービン(母父)が入っているというだけで、底力がありますし。

豊島 去年、キズナが京都新聞杯を勝った時よりも、時計は速いですからね。

椎名 あと、ドラマ性ならショウナンラグーン。大久保洋調教師の最後の年。

豊島 祖母は自分が手がけたメジロドーベルだし。

椎名 騎手は厩舎所属の吉田豊。青葉賞を勝って滑り込みで出走権を手に入れたわけだけど、その時、大久保洋調教師は泣いていましたからね。勝てば美浦は大盛り上がりでしょう。

水戸 そうだな。いずれにしても大混戦なわけで、追い切りの動きは要注目だ。

椎名 ダービーが終わると世間はサッカーW杯一色。結局、終わってみれば。

豊島 トゥザワールドとワールドインパクトの“ワールド馬券”ですか(笑)。

椎名 あるかもよ(笑)。

◆プロフィール 水戸正晴 サンケイスポーツ記者。記者歴30年以上。穴党にファンが多い。本誌で「万券を生む血統論」を連載中。

◆プロフィール 椎名竜大 スポーツ報知記者。記者歴14年。10年に穴党に転じた直後のスプリンターズSで35万馬券を的中し、一気にブレイク。

◆プロフィール 豊島俊介 デイリースポーツ記者。記者歴8年。徹底取材で得た陣営の思惑にレース展開を加味した大穴予想で知られる。

◆アサヒ芸能5/27発売(6/5号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」