スポーツ

天才・武豊「ダービー直前」独占インタビュー(2)「一戦一戦課題をクリアして最終戦がダービー」

20140605e

 武が初めてトーセンスターダムにまたがったのは、昨年秋の新馬戦に向けた最終追い切りだった。

「急きょ騎乗依頼があったんですけど、セレクトセールで2億5000万円の値がついて話題になった馬ですから、プロフィールは知っていました」

 乗り味はどうだったのか。

「素質はありそうだな、素材としてはいいな、と思いました。そんなに仕上がっていなかったんですけど、こんな感じでデビューしてどれくらい走れるのかな、と楽しみになりました」

 デビュー戦は10月20日、京都芝1800メートルの新馬戦だった。8頭立てのこのレースで、武・スターダムは4番手につけ、3コーナー手前で2番手にポジションを上げ、直線で2着馬を競り落とし、勝った。

「超スローペースで2番手に収まったあたり、センスがあるな、と。ラストの走りもよかったので、これはいいな、と思いました」

 どんなテーマを持って初戦を迎えたのか。

「まず、どういう馬なのかを僕がつかまなくてはならない。そのうえで馬にいろいろ経験させていくんだけど、一戦一戦ムダにはできない。負けると、クラシックの出走権が離れていくから結果も求められる。そうしたことをクリアして、最終戦がダービーという感覚です。もちろんそのあともレースは続くんですけど、ダービーでひと区切りつきますよね」

 トーセンスターダムを管理するのは、武と保育園時代からの幼なじみの池江泰寿だ。小さい頃からの友人の管理馬で臨める喜びは大きく、勝ちたいという気持ちは強いのではないか。

「そうですね。子供の頃から僕は騎手を、彼は調教師を目指して、2人ともなることができた。その彼の馬で、もし勝つことができたら、不思議というか、それこそ夢のような感じでしょうね」

 2人はこの馬に関してどんなやり取りをしているのだろうか。

「当初から、クラシックに乗せていかなくてはいけない馬だよね、という話はしていました。新馬戦の頃は、まだ仕上がり切っていなかったのですが、今はこのぐらいのほうがむしろいいのかな、と。普通より成長が遅いかもしれない、と言っていました。だから使い込まなかったんです」

◆聞き手・島田明宏(作家)

◆アサヒ芸能5/27発売(6/5号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
3
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」
4
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
5
日本人に大打撃!タイ政府「外国人締め出し」で長期滞在とビザ取得が困難に…そして口座凍結まで