12月18日に18回目となる決勝大会が開催される「M-1グランプリ」。昨年は最年長コンビの錦鯉が優勝し、感動のフィナーレとなった。思えば錦鯉のように、吉本興業以外の所属芸人がM-1で優勝したのは、敗者復活戦から勝ち上がったサンドウィッチマンの07年(第7回大会)まで遡ることになる。歴代でも02年(第2回大会)のますだおかだ、04年(第4回大会)のアンタッチャブルを加えた4組のほか、非吉本芸人の優勝は見当たらない。
18年から「M-1」審査員を務めるナイツの塙宣之が、YouTubeチャンネル〈ナイツ塙の自由時間〉を更新(11月3日)。もし95年に「M-1」があったなら…と仮定して、決勝進出の8組を選出した。
その顔ぶれはというと、爆笑問題、ますだおかだ、ナインティナイン、キャイ~ン、くりぃむしちゅー(当時は海砂利水魚)、中川家など、当時の実力派若手漫才コンビばかり。塙は言う。
「最終決戦は『ますだおかだ』『爆笑問題』『中川家』。それでは最終発表させていただきます。優勝は…中川家です。まず吉本っていうところですね。勝てるわけないですよね。あとはやっぱり次のスターを作りたいという、この番組の思惑として。中川家を売り出す大会になってしまいましたとさ」
塙流の、なんとも強烈な皮肉を受けて、お笑い関係者は次のように評した。
「ナイツは08年から3年連続で『M-1』の決勝大会に進出しました。08年には優勝したNON STYLE、オードリーに準ずる3位となりましたが、09年4位、10年6位と、吉本勢に押されて順位を落とす結果に。塙は今年7月、4年連続で務めてきた審査員について、オファーがあっても辞退すると発言しています。それも吉本イジリの原因のひとつとなったのでしょう」
非吉本勢の奮起なるか。
(所ひで/ユーチューブライター)