ジャニーズ事務所に再び激震が走った。滝沢秀明の同事務所副社長退任に続いて、King&Prince(キンプリ)から3人が脱退するのだ。芸能関係者が語る。
「TOKIOの後任として安泰なお茶の間タレント人生を望むメンバーと、国際的なエンターテイメントを追求するメンバーとで、考え方が分かれたということでしょう。先頃、キンプリは全国ツアーを終え、事務所の後輩Travis Japan(トラジャ)が世界デビュー、そしてタッキー退任と、区切りがついたところでの脱退発表は想定内でした」
ただし、こんな事情もあったようで、
「もしジャニーさんが健在であれば、トラジャの前にキンプリが世界市場で活躍していたでしょう。生前のジャニーさんが手がけた最後のグループで、事務所結成以来のジャニーさんの悲願である、世界メジャーデビューの夢を託されていました。キンプリはジャニーさん亡き後、事務所を継いだジュリー女史に『鬼っこ』扱いされ、プロモーションも抑えられた。テレビ出演は、TOKIOの後を継いだ『鉄腕DASH』(日本テレビ系)など、バラエティー路線ばかりです。脱退を発表した岸優太らは笑顔で畑を耕しながらも『こんなことをしている場合じゃない』と、内心の焦りは相当だったでしょうね」(芸能プロ関係者)
今年25歳になる平野紫耀の脱退コメントからは、悲壮感が伝わってくる。
〈あらためて自分の年齢と向き合ったときに海外で活躍できるグループを目指すというのは(中略)全力で取り組んだとしてももう遅いなと感じてしまい、目標を失い、今回の決断に至りました〉
キンプリを脱退する3人は、今から世界のショービジネスでの活躍を目指せるのか。「ヒントは元KAT-TUNの赤西仁や田原俊彦にある」と話すのは、前出の芸能プロ関係者だ。
「ジャニーズ事務所の手前、日本国内ではなかなか報道されませんが、赤西はユニバーサルミュージックと業務提携し、さらに中国の熱狂的ファンに支えられて活動拠点を中国に移し、大成功を収めています。田原も40年来のファンの女性からその娘や孫といった、若いファンの獲得も順調。年末年始のディナーショーだけで、4億円の収入があると言われます。男闘呼組も今年29年ぶりに再結成し、ライブで1万3000人のオールドファンを集めました。テレビ業界は干されても、国内外のライブ活動で十分いけます。ジャニーズ事務所にしがみついたところで、木村拓哉が信長のコスプレをして手を振る地方営業がゴールでは…。脱退する3人には、ジャニーさんの遺志を継いで海外デビューしてほしいですね」
ジャニーズ事務所から出ようが出まいが、ファンが推しメンバーを応援することに変わりはない。