市川海老蔵改め市川團十郎が11月4日、日本外国特派員協会で襲名記者会見を開いた。そこで海外メディアから10年のいわゆる「海老蔵暴行事件」について質問が飛んだ際の応対が、失笑を買っている。
イタリアのメディアからの質問は、著名人のスキャンダルが起きた際、日本国内の反応は当時と比べて変わったのか、というものだった。これに團十郎は「面白い質問をありがとうございます」と苦笑いしながら、次のように持論を展開している。
「日本の倫理観は大きく変わってしまって、どんどん過敏になっている。日本人は批判の対象が現れると、集中的に非難する傾向の割合が多くなってきている。正しいか、正しくないかは、日本人はジャッジできないと思う」
芸能ライターが「海老蔵事件」を振り返る。
「当初は『酔い潰れた人を介抱していたら、いきなり殴られた』と話していた團十郎ですが、その後、別の証言が飛び出した。泥酔したあげく、テキーラを灰皿に注いで飲ませようとしたり、頭を叩くなどの暴行に及んでいた、と。自ら発端を作っていた可能性が指摘されました」
さらに、今回の会見での発言にもアキレ返るのだった。
「『若い時にケンカをするのはよくあることだなと、正直に思った』と他人事のように語っていましたが、結果的に家族に大迷惑をかけ、歌舞伎界にドロを塗ったお騒がせキャラ。それが現在も尾を引き、叩かれやすい土壌を作っている。日本人の体質を揶揄するような上から目線では、また同じような失態を起こしそうです」
自信の行動や発言が正しいか正しくないか、ジャッジできる力を身に付けなければいけないのは、團十郎自身ではないか。
(ケン高田)