岡山県倉敷市の養鶏場で、今季2例目となる高原病性鳥インフルエンザの発生が確認され、県は11月4日、約51万羽の採卵鶏の殺処分を始めた。市内では10月末、約4キロ離れた養鶏場で、国内初の感染が判明。関係者の間には動揺が広がっている。社会部記者が言う。
「鳥インフルの中には、ニワトリ、ウズラ、七面鳥などに感染すると、非常に高い病原性をもたらすものがあります。こうしたタイプを『高病原性鳥インフルエンザ』と呼んでいる。世界中の養鶏業者にとっては、大きな脅威となっているんです」
現在のところ、日本では「ヒトからヒト」への感染は確認されていないものの、中国、東南アジアでは毎年のように、この高病原性鳥インフルが発生している。サイエンスライターの調査によれば、
「インドネシアではH5N1鳥インフルによるヒト感染症例と、数十人の死亡例があります。新型コロナ同様、鳥インフルも進化を繰り返し、全世界に広がれば1億人の死者が出ると言われているH5N1の流行後に、H7N9が主流に。そしてH10N3が出てきている。中国では昨年、このH10N3に感染した患者が1名、確認されています」
極めて物騒なのは、これがさらなる大惨事へと発展する危険性があることで、
「怖いのは、この鳥インフルエンザが生物兵器に使われる可能性があるということ。人為的に作製された強毒性のウイルスがバラ撒かれれば、やはり億単位の人が犠牲になります。ロシアや中国ならやりかねない、という指摘もあるんです」(軍事ライター)
ウクライナ侵略を続ける狂気の男が、とんでもないことをしでかさなければいいのだが…。
(蓮見茂)