視聴率が凋落するフジテレビの10月期の月9ドラマで、篠原涼子が主演を務めることがわかった。篠原は40歳で高校中退のヒロインを務め、ママさん議員を目指して市議会選挙に立候補する政界ものだという。議席を争うライバル役には女性に大人気の高橋一生を起用、今回こそは視聴率が狙える布陣となりそうだ。
篠原にとって初の月9主演としても注目されているが、本作に対してフジテレビの局内から「頼むからやめてくれ!」との悲鳴があがっているというのである。テレビ誌のライターが耳打ちする。
「どうやら報道局が、10月期の連ドラで選挙を扱うのは時期が悪すぎると不満を持っているようなのです。報道局には選挙専門のセクションがあり、いつ衆議院が解散してもすぐに選挙番組が制作できるよう年中無休で備えています。しかしドラマ放送中に解散総選挙となった場合には、ストーリーの調整など面倒ごとが増えるのは確実。そのため『なぜこの時期なんだ!?』と、ドラマ制作サイドに対して憤懣やるかたないようですね」
前回の衆院選は14年12月に行われ、すでに2年半が経過。世間では7月2日投票の東京都議選で自民党が大幅に議席を減らした場合、すぐさま解散総選挙に打って出るとの噂も根強い。仮にドラマ放送期間を無風で切り抜けられたとしても、3カ月にわたってピリピリし続けるのはメンタル面で気持ちのいいものではないだろう。
それに選挙がテーマとなれば「篠原の主張が○○党にそっくり」といったレッテルが張られる恐れもある。果たして本ドラマでは「不偏不党」という放送法の規定を遵守できるのか。いろんな意味で注目が集まりそうだ。
(金田麻有)