11月16日放送「徹子の部屋」(テレビ朝日系)のゲストは、林家ペー&パー子夫妻。「今年、結婚生活50年だ。金婚式を迎えたご夫婦が今日のお客様です」と招き入れられた2人はおなじみの、全身ピンクのカップルコーデ。ペーの胸元には「黒柳」、パー子の胸元には「徹子」と書かれていた。いつものように駄洒落を交えてガラガラ声で喋るペーと、「ハッハッ!」と甲高い声で笑うパー子の見事なコンビ芸だ。2人は「夫婦円満の秘訣」「ピンクの衣装の秘密」について語った。
そんな2人に徹子が「でも初代の、あの面白い、いちばん面白い林家三平さんがあなた方の師匠だったんでしょ」と質問。「そうなんですね。不思議な縁ですね」とペーは答えていたが、徹子の言葉には少し引っかかった。
額面通り受け取ると「初代・林家三平はとても面白かった」ということだろうが、深読みすれば「あなたたちは面白くないのに」というふうにもとれるし、もっと言えば「初代は面白い=2代目は面白くない」にもとれる。
実はその一週間前、11月9日の「徹子の部屋」には、その2代目林家三平が出演していたのだが、改めて見返してみたところ、やはり気になるやり取りが…。
18キロ減量したことや、妻の国分佐智子と結婚11年を迎えたことなどを、時に先代のモノマネを交えながら、トクトクと話す2代目三平。すると徹子が「お父さんは面白い方でしたね。何回も言っちゃ悪いけど」と。やはり「お父さんは面白かったけど、あなたは面白くないわねぇ」と言っているように聞こえる。
そんな徹子の思いなど知る由もなく、昨年12月26日に「笑点」を降板した際のことも語る2代目三平。当時、「笑点」での彼の回答に対し、SNSなどで「おもしろくない」との声が多かったが、本人はそのことを、次のように説明したのだった。
「それはそれでお客様が思ったことですから、よしとして受け止めていましたけれど。もっと(大喜利の)よい答えを出すためには、もっと人生経験を積んだ方がいいなと思いまして。ですから『一度出させてください』ということで出させていただいて、今に至ります」
すかさず、徹子が「降板ということですか」とツッコミを入れれば、「降板」に過剰な反応を見せる2代目三平。やや顔をこわばらせて「はい…自主降板という形ですね」と強めの声で答えた。なにやらプライドだけは高そうだ。
そして番組の最後には、こう宣言した。
「俺はお父さんには敵わないとは思ってます。自分なりに(長男の)柊乃助に対して誇れるような『林家三平』になりたい。自分らしい、オリジナルの2代・林家三平になりたいって、改めて初心に帰って『頑張ろう』って意識になってます」
幼い頃から知る徹子を前に、決意表明する2代目三平。徹子に「2代目三平も面白い」と認められるよう、せいぜい精進を。
(堀江南)