不安要素は「迷走」だけではなかったようだ。11月26日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送される「ニューヨークの入浴旅」に、放送前から疑問の声が噴出している。
これはお笑いコンビ「ニューヨーク」とゲストが、すごろく形式で温泉地を旅する企画。6月に第1回が放送され、この時はサイコロの代わりに射的を使い、落とした的に書かれた数だけ進むことができた。同時に、その数かける1000円を、旅の資金としてもらえるルールだった。
ところが今回、2回目にして早くもルールが変更されたのである。「ともに温泉に入ってくれる人を探し、入浴できたら旅の費用3000円が与えられる」というシステムになったのだ。その理由を、テレビ誌記者が推測する。
「ニューヨークと一般の人のふれあいを作り出す、というのが目的でしょう。第1回はニューヨークとゲストが次々と温泉に入るだけで、旅の魅力に欠けました。新ルールでは必然的に、裸の付き合いが生まれます。そんなシーンを売りにしたいのだと思いますね。同じような企画に『人情たっぷり共同浴場!寺脇&原田のハダカでふれあい旅』があります。こちらは寺脇康文と原田龍二が共同温泉に入り、そこで地元の名所や名物の情報を入手して楽しむ、という企画。このいいとこ取りをしたのでしょう」
一方で、第2回にしていきなりルール変更するという迷走に、一抹の不安を感じている視聴者も少なくない。いや、それ以上の懸念もあると、先のテレビ誌記者は言うのだ。
「温泉に入ってくれる人は当然、男性になるでしょう。ニューヨークとゲストの元サッカー日本代表・大久保嘉人、そして一般人と、最低でも4人の男性です。はたして、その絵面がどんなものになるのか。土曜日の夕食時に、オッサン4人のそんな姿を見せられて楽しいのか、という気もしますが…」
そうした懸念の声を、ニューヨークの2人は吹き飛ばすことができるのか。お笑い芸人としての手腕が問われることになりそうだ。