極楽とんぼの加藤浩次がMCを務め、06年にスタートした「スッキリ」(日本テレビ系)は、なぜ来年3月に、17年に及ぶ歴史に幕を下ろすことになったのか。日本テレビ局員が真相を明かす。
「昨年3月、番組内のコーナーで芸人・脳みそ夫が『アイヌ差別ネタ』をやったことや、加藤の吉本退社、そして19年の『加藤の乱』が打ち切りの理由として取り沙汰されていますが、実際のところ、ほとんど無関係です」
つまり「不祥事」や「スキャンダル」が番組の寿命を縮めたとの見方は間違いだというのだ。続けて、
「主な理由として挙げられるのは、視聴率のテコ入れと編成の戦略転換です。現在の『スッキリ』は、視聴率で『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に惨敗し、唯一無二の『朝のお笑い番組』となった『ラヴィット!』(TBS系)にも目新しさで劣っている。局内ではオリジナリティーのある朝の人気番組を作るべく、後継枠のプロジェクトを進めています」
一部メディアでは「スッキリ」でサブ司会を務める岩田絵里奈アナが「後継番組のMCにスライド起用される」と報じられているが、これには、
「人気、実力とも申し分なく、今の『スッキリ』視聴者に歓迎されるキャスティングだと思うのですが、まず彼女の起用はないと思いますよ。局としてはイメージ刷新をアピールする思惑から『ブレイク前夜のアナ』を番組の看板として抜擢したい。そこで20年入社で『ZIP!』や『ゼロイチ』を担当し、屈託のない笑顔で現場の評判もいい『ショートカット美女アナ』を起用する案が支持を広げています」(前出・日本テレビ局員)
白羽の矢が立てられているショートカット美女とは、石川みなみアナなのだという。来春から彼女が一躍『日テレの朝の顔』になるかもしれない。
(山倉卓)