もはや待ったなしのW杯決戦前夜だが、日本代表エースに黄信号が点滅している。壮行試合では凡ミス連発の大不調ぶりをさらしたが、その要因として半年前の頸部手術の影響が指摘されているのだ。陽気なサンバのリズムでお祭り騒ぎのブラジルで苦闘するサムライ・イレブンの激震情報を地獄耳レポート!
日本代表のザッケローニ監督(61)は、4年前に就任して以来、本田圭佑(27)を中心に「世界と戦える」チーム作りを目指してきた。
だが、W杯を目前にして代表の中で“ゆがみ”が生じている。異変が起きたのは、国内最後の壮行試合となった5月27日(日本時間、以下同)のキプロス戦だった。
スポーツ紙デスクが話す。
「試合後の会見で本田について質問されたザッケローニ監督は、『もっと自分のポジションで仕事をしてくれ!』と強い口調で叱責したんです。この日の試合で本田は、FWまで上がって独りよがりのプレーが目立ち、チーム内で浮いていました。いつもは不調でも擁護していたザックだけに、わざわざ苦言を呈したのは珍しいことです」
W杯で好成績を残すにはエースの復調が絶対条件のため、しびれを切らしての発言だったようだが、さらに不安を増幅させる事態が待っていた。
6月2日に日刊スポーツが、「本田 手術していた」と1面で報じたのだ。手術時期はACミラン(イタリア)に移籍する前の昨年12月12日から今年1月4日までの間で、首の付け根付近に横向きで10センチのメスを入れたとして、手術痕がハッキリとわかる写真を掲載した。しかし、肝心の病名については一切書かれていない。
新渡戸文化短期大学学長で医学博士の中原英臣氏はこう推測する。
「手術痕の位置から、バセドウ病の手術をした可能性が高い。薬で治療することもできますが、W杯まで薬で治療するよりも、万全の状態にするために手術を選択したのでしょう」
本田の病気については2012年冬頃から〈顔つきが変わった〉として、ネットを中心に話題になっていた。特に眼がギョロッと飛び出しているように見え、バセドウ病の症状に近いと噂されていた。甲状腺を専門とする金地病院の山田惠美子院長が解説する。
「甲状腺機能亢進症の代表的な病気がバセドウ病です。甲状腺ホルモンが必要な分より大量に生産されて、免疫のバランスが崩れてしまう。症状としては新陳代謝が活発になり、常にジョギングしているように息切れした状態で、脈拍が速く、汗が多く出て、疲れやすくなります。眼が飛び出るような『眼球突出』については、バセドウ病の方に必ずしも起きるわけではありませんが、症状の一つです」
プレーに支障を来す病気のようだが、一方で、手術をすれば完治して運動することは可能だという。W杯本番直前になっても、万全からは程遠い状態のようなのだ。
◆アサヒ芸能6/10発売(6/19号)より