12月6日に放送されたドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)第7話での「衝撃シーン」が視聴者を驚かせている。シーンの主役は同ドラマにゲスト出演した若手人気女優の石井杏奈だ。
馬主の男性を殺害した容疑者として追及を受けた石井。事件当日の夜の回想シーンになると、逃げ出した馬を追って細い道を全力疾走した。そのシーンを、テレビ誌記者が振り返る。
「ジャケットのボタンは留めておらず、走り出すと同時に体にフィットしたニットが上下に激しく揺れる様がイヤでも目に入ってくるシーンでした。かつて綾瀬はるかが胸を何度も揺らしたことで話題になった映画『プリンセス・トヨトミ』や、昭和のサスペンスドラマが思い出されるようなシーンでしたね」
テレビ誌記者が言うように、1980年代のサスペンスドラマでは、男性視聴者が喜ぶような「オトナのシーン」は欠かせないものだった。特に2時間のサスペンスは、22時頃にそうしたシーンになることが定番。チャンネルを替えられないようにする工夫だったようだが、男女の愛憎劇を描くことが多いサスペンスドラマだけに、1時間枠でもオトナのシーンは多かった。
「そんなシーンは少しずつ減っていき、今ではまず見ることができません。石井の全力疾走が放送できるギリギリのラインでしょう。そう考えると今回のシーンはほんの数秒ではありますが、長年番組を支えてくれた視聴者、特に男性視聴者への、演出サイドの感謝の意味を含んでいるのかもしれませんね」(前出・テレビ誌記者)
石井の体を張った演技に、今後も期待したい。