W杯決戦を前に、なぞなぞをひとつ。クロアチアにあってアルゼンチンにないもの。なんだ?
答えは「ヌーディスト・ビーチ」だ。
カタールのW杯会場には、イスラム教の戒律ギリギリの衣装に身を包んだクロアチア美女、アルゼンチン美女が押しかけているが、クロアチア観光の目玉のひとつが、その美女たちが一糸まとわぬ姿で寝そべるヌーディストビーチ。まだクロアチアがユーゴスラビア社会主義連邦共和国だった頃、外貨獲得の手段として、80年代のピーク時には34カ所以上の公営ヌーディストビーチが運営されていた。
中でもアドリア海に浮かぶ無人島ロクルム島には「水着着用禁止ビーチ」がある。対岸に宿泊中の観光客が島に渡り、全てを脱いで日光浴を楽しみ、夕方になると水着でホテルに帰っていく。水着を着た観光客、撮影目的の観光客は入れない。ビーチに足を踏み入れるにはカメラを置き、自身がスッポンポンになる必要があるのだ。
ビーチは岩場で、気に入った大きな岩の上や、ビーチベットに寝そべるスタイル。砂浜ではないので、砂が体内に入り込む必要はない。
「そのため、岩場の上で足を大きく開き、日光浴をしている女性の『具』が全見えで、目のやり場に困ることもあるんです。もちろんジロジロ見ることはルール違反ですが」
と、このビーチを体験をした日本人観光客が言う。
世界最大の旅行予約サイト「エクスペディア」がかつて、ネット上でアンケート調査を実施したところ、世界で最も水着に着替えてビーチに行っている国民はアルゼンチン、という結果が出た。アルゼンチン国民は世界一、海水浴が好きなのだという。
南アメリカでブラジルに次いで、マリンリゾートが発展しているビーチ大国。観光用のヌーディストビーチはない代わりに肌着1枚、男も女も上半身を脱ぎ捨てて過ごすプライベートビーチが充実している。アルゼンチンは南半球ゆえ、W杯開催中の今が海水浴のハイシーズン。水着を外した美女たちも、今夜の試合の行方を見守っている。
さて、これを読んでいるアナタはどちらのビーチを選ぶか。
なお、これからクロアチアのヌーディストビーチ旅行を考えている人に、経験者からアドバイスがあるという。
「日本人観光客のほとんどは、島の入り口で引き返す。かち合うことは、まずありません。普段、肌着で隠れているところは、すぐ焼けます。調子に乗って焼きすぎると、男も女も股が赤くなり、ひどい場合は水ぶくれができて歩けなくなりますね。解放感に酔いしれての開脚はほどほどに」