梅雨時から夏にかけて急増するのが水虫。そしてなかなか人に言えず1人悩んでいるのも水虫の特長なのだが、治療は対処療法が多い。元から正さないと再発を繰り返すこの病気の治療・予防には、なんと塩がいいという。
Japan Foot Week研究会が最近行った調査では、日本の水虫患者数は約2,500万人と推定されている。もはや国民病とも言える病気といえる。
「水虫は、白癬菌と言われる感染菌が繁殖して症状が出る。白癬菌の好物は、皮膚の表面の角質や爪にある“ケラチン”というたんぱく質。高温多湿を好みます」(ノーエチ製薬・池田善博氏)
角質はアカとなってはがれ落ちるため、白癬菌がついたアカがまき散らされ、それを素足で踏んで感染することも多いのだ。この白癬菌は傷口からも入り込む。健康サンダルのイボイボで足に傷ができ、そこから菌が入り込むこともあるから油断はできない。しかし、この水虫の治療・予防に塩がいいという。
「伯方の塩」創業者の故・松本永光氏は、著書などでこう述べていた。
「塩に含まれるミネラル成分で、皮膚の成分が溶かし角質層をとる。10年来の水虫が治ったなど効果は大きい。やり方は簡単。塩をよく水に溶かし、患部をよくマッサージするだけ。またぬるい塩水に足をつけるのもよい」
ただし、塩はミネラル分を多く含む天然塩に限るそうだ。