今年も数々の有名人の訃報が駆け巡ったが、衝撃度でいえば、11月28日に61歳で亡くなった渡辺徹さんの急死は、大きなものだった。所属する文学座の発表によれば、死因は敗血症だった。
妻で女優の榊原郁恵は12月5日の会見で「夫婦として互いに助け合い、支えてくれていたので、感謝しかありません。渡辺のことを忘れないでください」と心境を吐露。事実、2人は芸能界きってのおしどり夫婦として知られていた。
その渡辺さん、実は高校生の時から熱烈な郁恵ファンとして「熱い思い」を周囲に語っていたという。茨城県立古河第三高校時代の級友が明かす。
「渡辺君は生徒会長を務めるなど活発なタイプで、級友らをつかまえては『オレは郁恵ちゃんの大ファンなんだ』と公言して『将来、オレは必ず郁恵ちゃんと結婚する!』と宣言していたんです。その後、渡辺君は文学座に研究生として入所し、あっという間に人気俳優になりました。あの時から数えておよそ10年後、『渡辺徹と榊原郁恵が結婚!』のニュースが流れた時、高校時代の級友らはみなぶったまげました。『渡辺君が言っていたことはマジだったんだ!』とね。渡辺君が亡くなってしまったことは本当に残念ですが、あの時のエピソードは今も、級友らの間で語り草になっています」
高校の級友といえば、今年6月、ホリプロの社長に就任した菅井敦氏もいる。そしてホリプロは、郁恵の所属事務所でもある。
これもまた、赤い糸で結ばれた渡辺さんと郁恵の絆を物語る、もうひとつの秘話なのかもしれない。